Oct 06, 2023 news

クストリッツァ監督 幻のデビュー作『ドリー・ベルを覚えているかい?』と代表作『アンダーグラウンド』4Kリマスター版が日本初公開!

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エミール・クストリッツァの幻のデビュー作『ドリー・ベルを覚えているかい?』が40年の時を経て日本初公開が決定。また、衝撃的な代表作『アンダーグラウンド』も初の4Kデジタルリマスター版での公開が決定し、予告編とメインビジュアルが公開された。

『ドリー・ベルを覚えているかい?』は、1981年ヴェネチア国際映画祭新人賞受賞したものの、内戦による国内の長い混乱状況により著作権が棚上げ状態になっており、これまで映画ファンには幻の作品とされていた。サラエヴォに住む少年ディーノを主人公に、少年から大人へと変わる一瞬にして永遠の時間を、瑞々しい感性とエネルギーで描き切った傑作青春ストーリーとなっている。

同時公開されるのは、1995年カンヌ国際映画祭で世界中の高い評価を得て以来多くのファンに愛される代表作『アンダーグラウンド』。日本での上映権利は切れていたが、多くの再上映希望の声により、今年のカンヌ国際映画祭でお披露目された4Kデジタルリマスター版が初上映される。

映画『ドリー・ベルを覚えているかい?』と映画『アンダーグラウンド』は、2023年10月27日(金)より、全国順次公開。

作品情報
映画『ドリー・ベルを覚えているかい?』

旧ユーゴスラビアのサラエヴォで家族と暮らす少年ディーノ。生活は苦しいのに共産主義を信奉する父親は、酔っぱらって帰ってきては子供たちを集めて政治談議。その様子を見て日々のやりくりに疲れた母親はいつもあきれ顔。でもディーノはそんなものには一切興味がなく、夜な夜な離れの小屋にある自室にこもって、うさぎのペロを相手に催眠術の猛特訓。さらには地域の若者を集めてバンドを組むことになり、演奏の練習も始まった。ある日のこと。外国映画に登場するストリッパー、“ドリー・ベル”に心奪われたディーノは、町のごろつきシントルから見知らぬ女を匿ってほしいと頼まれる。なんと彼女の名は“ドリー・ベル”!一つ屋根の下で暮らすことになったふたりは、いつしか惹かれ合うようになり‥‥。

監督:エミール・クストリッツァ

出演:スラヴコ・シュティマッツ、スロボダン・アリグル ディチ、ミラ・バニャツ、リリャナ・ブラゴイェヴィチ

配給:コピアポア・フィルム

©︎Filmski Centar Sarajevo

2023年10月27日(金) YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー

公式サイト kusturicafilmfes

映画『アンダーグラウンド 4Kデジタルリマスター版』

ナチス・ドイツ占領下のセルビアを舞台に、レジスタンス(?)として活躍する男のいい加減なアイディアで、敵の目をあざむくために広大な地下空間(アンダーグラウンド)へ避難し、戦争後も人知れず50年もの間生活していた人々。政府の要職についたサギ師、武闘派の電気工事技師、美貌の舞台女優3人による恋と裏切りに満ちた半世紀の物語を軸に、戦争や紛争をカオス的コメディーとして笑い飛ばし、暴力的なまでの力技で20世紀を代表する叙事詩として仕立て上げられた本作。映像と音の一大スペクタクル・ショーとしての魅力はもちろん、戦争によって人々が祖国を追われる現実が続く中、決して色あせない物語として今こそ我々の胸に響くであろう。

監督:エミール・クストリッツァ

出演:ミキ・マノイロヴィッチ、ラザル・リストフスキー、ミリャナ・ヤコヴィッチ、スラヴコ・スティマチ

配給:コピアポア・フィルム

©︎1995 Ciby 2000-TF1 STUDIO

2023年10月27日(金) YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー

公式サイト kusturicafilmfes