マルチェロ・マストロヤンニ生誕100年とアントン・チェーホフ没後120年を機に、イタリア映画『黒い瞳』が、4K修復ロングバージョンで公開される。この度、映画『黒い瞳 4K修復ロングバージョン』の予告映像とポスタービジュアルが公開された。

1987年、第40回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞し、翌年の米アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされた、マルチェロ・マストロヤンニ後期の代表作が、日本初公開から37年の歳月を経てスクリーンによみがえる。

アテネを経てイタリアに向かう客船の、ひと気のない食堂。窓際のテーブルに座る初老の男ロマーノは、ロシア人の紳士に、自らの人生を語り始める。イタリアの田舎町で生まれた彼は、大銀行家の一人娘エリザと結婚し富を得たが、夫婦の仲は冷え切っていた。銀行が倒産の危機に瀕する中、ロマーノは湯治場に身を寄せ、そこで子犬を連れた美しいロシア人の女性アンナと恋に落ちる。一通の手紙を残し消えたアンナを追い、ロマーノはロシアに向かうが‥‥。


本作は、ロシアの文豪アントン・チェーホフの「犬を連れた奥さん」を含む4つの短編から着想を得た物語で、『機械じかけのピアノのための未完成の戯曲』などの名匠ニキータ・ミハルコフが監督と脚本を務めた。共同脚本に、『山猫『家族の肖像』などヴィスコンティ作品に欠かせなかった名脚本家スーゾ・チェッキ・ダミーコが名を連ね、全編に奏でられる音楽はフランシス・レイが手掛けている。
ロマーノの妻エリザ役には、シルヴァーナ・マンガーノ。娘クラウディア役をイザベラ・ロッセリーニが演じる。


この度公開されるのは、4K修復が施され、約25分のシーンが追加されたロングバージョン。マストロヤンニの没後20年に制作され、第73回ヴェネチア国際映画祭ヴェネチア・クラシック部門に出品された。
映画『黒い瞳 4K修復ロングバージョン』は、2025年5月30日(金)より全国順次公開。

アテネを経てイタリアに向かう客船。ひと気のない食堂の、窓際のテーブルに座る初老の男は、食堂に入ってきたロシア人の紳士に、自らの人生を語り始める‥‥。 男の名はロマーノ。イタリアの田舎町で生まれた彼は、大銀行家の一人娘エリザと結婚し富を得たが、夫婦の仲は冷え切っていた。銀行が倒産の危機に瀕する中、ロマーノは一人家を出て湯治場に身を寄せ、そこで美しいロシア人の女性アンナと出会い、激しい恋に落ちる。一通の手紙を残し消えたアンナを追い、ロマーノはロシアに向かうが‥‥。
監督:ニキータ・ミハルコフ
原作:アントン・チェーホフ「犬を連れた奥さん」他
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、シルヴァーナ・マンガーノ、マルト・ケラー、エレナ・サフォーノヴァ
配給:ザジフィルムズ
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2025年5月30日(金) Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下 ほか 全国順次公開