滝野弘仁監督作、映画『くまをまつ』の特報映像が公開された。
本作の監督は、宮藤官九郎・甫木元空・今泉力哉などの話題作に助監督として関わってきた滝野弘仁。監督の出身地である石川県小松市の古民家と石切場を舞台に、脚本家のややこと8歳の少年タカシが体験する“土地の記憶と創作”が入り混じる不思議なひと夏が描かれる。




ややこ役は、濱口竜介監督『親密さ』にて鮮烈な印象を残した平野鈴。タカシ役には、今作が映画初出演となる渋谷いる太。さらに『雨の中の慾情』の中村映里子をはじめ、大場みなみ、松浦りょう、内田周作ら実力派俳優が集結。竹内啓や星能豊といった石川県出身の俳優も多数出演する。




ロケ地となった小松市滝ヶ原町では、1814年から石切りと呼ばれる石の採掘が行われており、昭和20〜30年代に生産のピークを迎えるがやがて衰退。現在、石切場は1箇所を除き閉山となっている。本作では、その場所が特に重要な舞台となっている。
また公開に先駆けて、本作の舞台である石川県小松市では5月18日(日)に特別先行上映会が実施されることも発表された。
映画『くまをまつ』は、2025年6月7日(土)より全国順次公開。

脚本家のややこは、昨年死んだ祖父・隆二郎の古民家に滞在し、祖父の遺した日記を題材に新作を執筆している。そんなさなか、姉の仕事の都合で、夏の間だけ甥の少年タカシを預かることになる。これまで交流のなかった2人だが、ややこはタカシを昔の自分と重ね合わせて執筆中の脚本に取り入れようとする。そんな思惑も知らず、タカシは夜中に見た“黒い影”や謎めいた青年、ややこの元恋人との出会いを経験しながら夏を過ごす。やがて夏の終わりに、タカシは深い石切場の奥で隆二郎の古い記憶に触れる。そしてややこは、創作を通して自らの“罪”と向き合うことになる。
監督・脚本:滝野弘仁
出演:平野鈴、渋谷いる太、大場みなみ、内田周作、松浦りょう、竹内啓、森葉南、星能豊、中西未代子、千木野ひとみ、平井寅、高田伸一、美緑トモハル、松尾渉平、久田松真耶、中村映里子
配給:ブライトホース・フィルム
© kine A house
2025年6月7日(土) ポレポレ東中野 ほか全国順次公開
公式サイト kumawomatsu