May 19, 2025 news

吉沢亮、横浜流星、渡辺謙、李相日監督がカンヌ入り 映画『国宝』公式上映に向けての想いを語る

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吉田修一が自らが3年の間歌舞伎の黒衣を纏い楽屋に入った経験を血肉にして書き上げた渾身の作品を実写化する、映画『国宝』この度、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙、李相日監督がカンヌに到着し、翌日に控えたカンヌ国際映画祭公式上映に向けて、現在の想いを語った。

本作は、任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・喜久雄の50年を描いた壮大な一代記。主演は吉沢亮、共演に横浜流星。そのほか、渡辺謙、高畑充希、寺島しのぶ、田中泯、森七菜、見上愛、永瀬正敏、宮澤エマ、黒川想矢、越山敬達、三浦貴大、嶋田久作らが名を連ねる。メガホンをとるのは、初めて吉田修一作品に挑んだ『悪人』で、国内のあらゆる映画賞を総なめにした、李相日。『八日目の蝉』『サマーウォーズ』などの奥寺佐渡子が脚本を担当する。

そんな本作は、カンヌ国際映画祭「監督週間」部門に選出され、現地時間5月18日、カンヌの地で世界初上映される。

カンヌでの公式上映を前に、現地時間5月17日、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙、李相日監督がカンヌの地へ到着。壮大なビーチを前に、カンヌの街に対する印象や、翌日に控えたカンヌ国際映画祭公式上映に向けて、現在の想いを語った。

▼吉沢亮
カンヌは海が近くて、映画祭に向けて街の方たちの活気も熱量高くて、すごく素敵な街だなと思います。日本の文化である歌舞伎を通して、この『国宝』という作品を海外の皆様にどのように受け止めてもらえるかとても気になります。僕たちが意図していない視点で見てくださる人もたくさんいると思うので、明日の公式上映の皆さんの反応が楽しみでもあり、不安でもありますね。

▼横浜流星
芸術溢れる街で美しくて、リゾートの雰囲気も下町のような雰囲気もあって、色んな表情がある町だなと思います。フランスでは、歌舞伎をはじめ浮世絵など、日本の文化に興味をお持ちの方が多いと思うので、吉沢くんと一緒で、日本が誇る伝統芸能である歌舞伎を題材とした作品を、見てくださった方がどのように感じてくださるのかがすごく楽しみです。

▼渡辺謙
これまで色々な映画祭に連れて行っていただき、カンヌで映画祭はコンプリートになりますが、みんなで集中して映画を盛り上げていこうという雰囲気があって、やっぱり素敵だなと思いますね。事前に作品をご覧になった記者さんから質問をいただいていますが、僕たちが描きたかったことに関する質問が来ているので、海外の皆様にも伝わると思っています。ただ、一般のお客様がどういう風に感じるかはすごく楽しみです。

▼李相日(監督)
単に日本映画ということだけでなく、日本の伝統芸能を扱っている作品がカンヌに出品されるということは、そう多くはないことだと思います。それに、今の映画界でトップを走っている俳優たちが勢ぞろいして、日本の伝統芸能を題材にした作品に取り組むという、エンターテイメント性と作品性の両方を持っている作品がカンヌに選出されたということはすごいことですし、どう見られるかがとても気になります。明日の公式上映は、作り手にとっては重圧で、なかなかタフな時間になると思います。

映画『国宝』は、2025年6月6日(金)より公開。

作品情報
映画『国宝』

抗争によって父を亡くした喜久雄は、上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会う。正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる2人はライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、多くの出会いと別れが運命の歯車を狂わせていく。

監督:李相日

原作:「国宝」吉田修一著(朝日文庫/朝日新聞出版刊)

主演:吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、三浦貴大、見上愛、黒川想矢、越山敬達、永瀬正敏、嶋田久作、宮澤エマ、田中泯、渡辺謙

配給:東宝

©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会
©Kazuko Wakayama

2025年6月6日(金) 公開

公式サイト kokuhou-movie