『フラガール』『悪人』などの李相日監督が、主演に吉沢亮を迎えて、吉田修一の長編小説「国宝」を実写映画化することが発表された。
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原作は、2017年から朝日新聞にて連載された同名長編小説「国宝」。歌舞伎界を舞台にした本作は、吉田修一自身が、3年の間歌舞伎の黒衣を纏い楽屋に入った経験をもとに、4年の歳月をかけて書き上げた渾身の作品。
物語の舞台は、戦後から高度経済成長期の日本。任侠の家に生まれた喜久雄は、数奇な運命をたどり、歌舞伎役者の家に引きとられる。激動の人生の中、やがて喜久雄は才能を開花させていく。
主人公・喜久雄を演じるのは吉沢亮。これまで踊りの経験がなった吉沢は、撮影本番のギリギリまで日々歌舞伎の稽古を行い、名もなき青年が国の宝となっていく稀代の歌舞伎役者・喜久雄役に全身全霊で挑む。
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メガホンをとるのは、『フラガール』で日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞を受賞し、これまで『悪人』『怒り』で吉田修一作品の実写化を手掛けた、李相日監督。
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脚本は、相米慎二監督の『お引越し』で脚本家デビューし、『八日目の蝉』『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』などを手掛けてきた奥寺佐渡子が担当する。