韓国が誇る名優ソル・ギョングと『パラサイト 半地下の家族』のイ・ソンギュンが共演した話題作、映画『キングメーカー 大統領を作った男』の予告映像が公開された。
最高権力の座をめざして政治家たちが激突。負ければ汚職行為を問われて刑務所入りになることもあるのが、韓国の国政選挙。本作はまさに生き馬の目を抜く苛烈な大統領選を描いた衝撃作。
しかも本作で描かれるエピソードの多くは、日本とも縁の深い第15代韓国大統領、金大中(キム・デジュン)と彼の選挙参謀だった厳昌録(オム·チャンノク)の実話をベースにしており、「まさか!」と思うような展開も、現実にあったことに驚かされる。
そんな本作で、光が当たる表の存在のカリスマ国会議員を演じるのはソル・ギョング。影として生きる天才参謀を『パラサイト 半地下の家族』のイ・ソンギュン。
ソル・ギョングが主演した『名もなき野良犬の輪舞(ロンド)』の俊英ビョン・ソンヒョン監督が、韓国政界の深すぎる闇を暴き出す。
今回公開となる予告映像では、冒頭、当選確率99%を約束する選挙コンサルタントの活躍を描いた小説「当確師」の著者・真山仁によるコメントを紹介。
「選挙にきれい事は不要! 勝てばいい、勝つしかない! 不正が正義を飲み込む不条理の渦の中で、我々は政治の神髄を見つけられるのか!!」
その言葉を受けるが如く、ソル・ギョング演じる国会議員キム・ウンボムに向かって、イ・ソンギュン演じる天才参謀ソ・チャンデが「国民だって? 奴らなど、手のひらで転がされる存在です」と言い切る場面から始まる。
その後、彼らが数々の選挙戦を打ち勝っていく様子が描かれていく。しかし勝利のために手段を選ばないチャンデに、ウンボムは徐々に理念の違いを感じ葛藤していく。
「未来の大統領を抱きしめても?」と熱い抱擁を交わすほど、運命共同体であったウンボムとチャンデ、二人の運命の行方が気になる予告映像となっている。
映画『キングメーカー 大統領を作った男』は8月12日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開。
1961年。韓国東北部の江原道で小さな薬局を営むソ・チャンデは、独裁政権を打倒して世の中を変えたいという思いから、野党の新民党に所属するキム・ウンボムに肩入れしていた。チャンデはウンボムの選挙事務所を訪ね、「1票を得るより相手の10票を減らす」戦略を提案する。理想家肌のウンボムにとって賛成できない案だったが、チャンデの豊富なアイデアに助けられ、ウンボムは補欠選挙で初当選。さらに63年の国会議員選挙では地元である木浦で対立候補を破り、新進気鋭の国会議員として注目を集めることに。チャンデも表にはでない影の参謀として活躍する。しかし、勝利のためには手段を選ばないチャンデに次第に党内から不満の声が漏れ始め、ウンボムも徐々に理念の違いを感じ葛藤していく。
監督:ビョン・ソンヒョン
出演:ソル・ギョング、イ・ソンギュン、ユ・ジェミョン、チョ・ウジン
配給:ツイン
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2022年8月12日(金) シネマート新宿ほか全国順次公開
公式サイト kingmaker-movie.com