マーティン・スコセッシ監督の待望の最新作、映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の特別映像が公開された。
この度公開されたのは、スコセッシ監督や主演のレオナルド・ディカプリオが、物語の主人公であるアーネスト・バークハートについて語る特別映像。
ディカプリオは自身が演じたアーネストという男について「当時の貪欲さをリアルに表している」と言う。叔父ウィリアム・“キング”・ヘイル(ロバート・デ・ニーロ)を頼り、オクラホマ州のオセージ族の町にやってきたアーネスト。叔父に仕事の面倒をみてもらい、ドライバーとして働き始めた彼は、町で見かけて声をかけたモリーと恋に落ち、叔父ヘイルの勧めも手伝ってモリーとすぐに結婚。映像ではディカプリオが「ヘイルはそれを利用して彼女の富を狙う」と話し、さらに、スコセッシ監督が「アーネストはヘイルに操られ、非道な道へとはまり込んでいく」と話す。
当初、主人公はアーネストではなく、捜査官トム・ホワイトだったという。しかし、台本を読んだ監督とディカプリオ、そして脚本のエリック・ロスは「オセージについての話なのに、なぜトム・ホワイトの映画を作ろうとしているのか?」と立ち止まったという。ディカプリオは「FBI捜査官が窮地を救うという、またいつものような白人救世者の物語に陥る可能性があった」と振り返る。
原作者であるデイヴィッド・グランから映画化について「この話を映画化するのであれば、この出来事すべてにおけるオセージ族の役割を理解することが重要」と話があったこともあり、本作はアーネスト・バークハートを主人公に物語を描くことが決まった。
アーネスト・バークハートの役に挑戦し突き動かされたというディカプリオは「アーネストはオセージ族の文化に同化し、カメレオンのようになった」と語る。そんなアーネストを演じるため、ディカプリオはオセージ・コミュニティの人々と何度も話し合い、人物像を深く掘り下げた。そして、ディカプリオは自分の目を通した視点を求めた結果、自身のキャリアにおいて最も複雑で葛藤の多い演技の仕事に取り組んでいることを自覚したという。
映像にはアーネストの「金が好きなのさ、女房も金も大好きだ」と何とも言えない”ダメ男”の顔で笑うシーンや「迷惑をかけてすまない」とモリーを前に俯き後悔を口にするシーンも。まさにカメレオンのようにその時々を立ち回るアーネストを見事に表現した、ディカプリオの演技にも期待したい。
Apple Original Films『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は2023年10月20日(金)より世界同時劇場公開。
地元の有力者である叔父のウィリアム・ヘイルを頼ってオクラホマへと移り住んだアーネスト・バークハート。アーネストはそこで暮らす先住民族・オセージ族の女性、モリー・カイルと恋に落ち夫婦となるが、2人の周囲で不可解な連続殺人事件が起き始める。町が混乱と暴力に包まれる中、ワシントンD.C.から派遣された捜査官が捜査に乗り出すが、この事件の裏には驚愕の真実が隠されていた‥‥。
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、ジェシー・プレモンス、リリー・グラッドストーン、タントゥー・カーディナル、カーラ・ジェイド・マイヤーズ、ジャネー・コリンズ、ジリアン・ディオン、ウィリアム・ベルー、ルイス・キャンセルミ、タタンカ・ミーンズ、マイケル・アボット・ジュニア、パット・ヒーリー、スコット・シェパート、ジェイソン・イズベル、スターギル・シンプソン
配給:東和ピクチャーズ
画像提供 Apple/映像提供 Apple
2023年10月20日(金) 公開
公式サイト kotfm-movie