第18回 田辺・弁慶映画祭で最高賞の弁慶グランプリ、観客賞など5冠を獲得した、映画『噛む家族』が拡大ロードショーされる。


人を見ると理性を失い、噛みつき感染させてしまうゾンビの家族。今まで人目につかないよう、家の中から一切出ることなく静かに暮らしていたが、外を知らない娘のために父親は、人間と共存していきたい、せめて自分たちを受け入れてほしいと考えていた。ある日、家の前で起こった事故の被害者に、娘が噛みついてしまったことをきっかけに、このままゾンビ感染者を増やしていこうと試みる父親。SNS上ではゾンビは物珍しく、多様性の時代だと一時は持てはやされるが、ゾンビ一家の炎上をきっかけに世論が変わっていく。




本作は、1995年生まれの新鋭・馬渕ありさ監督によるゾンビ系・社会派エンターテインメント。理性を持ち合わせたあるゾンビの家族を軸に、SNSが普及した現代人の姿がユーモラスに描かれる。本作を鑑賞した犬童一心監督、沖田修一監督らも新世代監督が描き出すその世界観を絶賛する。
▼馬渕ありさ監督 コメント
ここ10年ほどで、SNSと常に隣り合わせな生活になったことで、人が潜在的に持っている攻撃性を目にしやすくなったのではないかと感じています。毎日誰かしらがネット上で叩かれ炎上している中で、顔も見えない人々がじわじわと数を増して対象を追い詰めていく様子を今回ゾンビ映画の中で表現したいと思い、本来大勢で追い詰める側の”ゾンビ”という種族が少数派で、 多数派である人間に追い詰められるという構図で制作しました。直接顔を合わせることなく、一瞬で簡単に文字だけで攻撃できるのが当たり前になった社会で今一度自分たちを客観視して、滑稽に表現できていればと思います。
映画『噛む家族』は、2025年5月30日(金)より全国順次ロードショー。

人を見ると理性を失い、噛みつき感染させてしまうゾンビの家族。今まで人目につかないよう、家の中から一切出ることなく静かに暮らしていたが、外を知らない娘のために父親は、人間と共存していきたい、せめて自分たちを受け入れてほしいと考えていた。ある日、家の前で起こった事故の被害者に、娘が噛みついてしまったことをきっかけに、このままゾンビ感染者を増やしていこうと試みる父親。SNS上ではゾンビは物珍しく、多様性の時代だと一時は持てはやされるが、ゾンビ一家の炎上をきっかけに世論が変わっていく。
監督・脚本:馬渕ありさ
出演:東杏璃、阿部能丸、登坂香代子、隈坂健太、下東久美子、濱名香璃、本間駿佑、福田航、藤澤こころ、赤染萌、阿久澤菜々、田口ゆたか、齋藤英文、伊藤元人、辻智輝
配給:ブロードウェイ
©2024 テロワール
2025年5月30日(金) 池袋シネマ・ロサほか全国順次ロードショー
公式サイト kamukazoku