Jul 07, 2021 news

描くことで生き抜いた実在の画家、感動の実話 映画『ジュゼップ 戦場の画家』新場面写真公開

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1939年スペイン内戦により、避難先のフランスの強制収容所で難民となった実在の画家ジュゼップ・バルトリ。『ジュゼップ 戦場の画家』は、愛する人との再会を胸に、どんな現実も描くことで生き抜いた男の感動の実話。

メガホンをとったのは、フランスの全国紙「ル・モンド」などのイラストレーターとして活躍してきたオーレル。ジュゼップが収容所で記した鮮烈なスケッチに触発され、10年の歳月を費やして遂に本作を完成させた。長編アニメーション監督デビューにして、セザール賞やリュミエール賞などヨーロッパの映画賞を総ナメし、東京アニメアワードフェスティバル2021で審査員をつとめた片渕須直監督が絶賛し、コンペティション部門長編アニメーショングランプリを見事獲得した。

メキシコを代表する女性画家フリーダ・カーロ自身が描いた鮮烈な自画像を一度目にしたら、忘れられない人も多いはず。そんな彼女と同時代を生きた、実在のスペイン人画家ジュゼップ・バルトリは、スペイン内戦によりフランスの強制収容所で難民となりながらも、描くことで生き抜き、メキシコへの亡命を果たした後にフリーダの恋人となった、知られざる芸術家。NY移住後は、マーク・ロスコやフランツ・クライン、ウィレム・デ・クーニングといった画家らとも交流を持ち、「サタデー・イブニング・ポスト」や「ホリデイ」などでイラストを手がけてきた。

今回公開された場面写真は、ジュゼップを愛おしそうに見つめるフリーダの姿、タバコを咥え、神秘的な雰囲気が漂うカット、ジュゼップの肖像画を描く場面や、家の壁に青いペンキを塗るシーンなどが映し出されている。数奇な運命を辿ったふたりの芸術家が惹かれ合う姿にも注目だ。

戦禍の時代と20世紀を生き抜いたアーティストの”魂の旅”を映像化した本作は、絵を描くこと、そして生きることの素晴らしさを伝えてくれる希望の物語だ。混迷の今だからこそ語り継ぎたい、あなたへ贈る感動の実話。8月13日(金) より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

作品情報
映画『ジュゼップ 戦場の画家』
映画『ジュゼップ 戦場の画家』

1939年2月。スペイン内戦の戦火から逃れた大勢の難民が南フランスに押し寄せる。フランス政府によって強制収容所に入れられた難民たちは、劣悪な環境のもとで飢えや病気に苦しみ、監視役のフランス人憲兵たちはことあるごとに虐待を加えていった。そんな中、粗末な小屋の壁や地面に黙々と絵を描いているジュゼップ・バルトリという画家がいた。新米の憲兵セルジュは先輩の憲兵たちの目を盗み、ジュゼップに紙と鉛筆を与え、ふたりの間にはいつしか有刺鉄線を越えた友情が芽生える。セルジュはジュゼップがスペイン脱出の際に離ればなれになった婚約者がいたことを知り、再会を夢見る切なる思いに触れ、彼女を探すのを手伝うが…。

監督:オーレル

脚本:ジャン=ルイ・ミレシ(『幼なじみ』、『キリマンジャロの雪』)

配給:ロングライド

©️Les Films d’Ici Méditerranée – France 3 Cinéma – Imagic Telecom – Les Films du Poisson Rouge – Lunanime – Promenons – nous dans les bois – Tchack – Les Fées Spéciales – In Efecto – Le Mémorial du Camp de Rivesaltes – Les Films d’Ici – Upside Films 2020

8月13日(金) 、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

公式サイト:https://longride.jp/josep/