May 24, 2022 news

“運命を感じている” 映画『犬王』女王蜂のアヴちゃん×森山未來のインタビュー映像が公開

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湯浅政明(監督)×野木亜紀子(脚本)×松本大洋(キャラクター原案)×大友良英(音楽)といった常に新作が期待されるクリエイターが集結し、室町の知られざるポップスター【犬王】から生まれた物語を、変幻自在のイマジネーションで描く狂騒のミュージカル・アニメーション映画『犬王』。「平家物語 犬王の巻」(古川日出男著/河出文庫刊)を原作に、カリスマ性、歌唱力、野心を抱く主人公・犬王を人気バンド「女王蜂」のボーカル担当・アヴちゃんが演じ、その相棒となる琵琶法師・友魚(ともな)を実力派俳優・森山未來が演じる。

W主演となるアヴちゃん(女王蜂)と森山未來によるインタビュー映像が公開され、オファーを受けた時の気持ちやアフレコの様子などが明らかとなった。

オファーを受けた際には「うれしいという気持ちと共に、できるかな?大丈夫かな?」と不安に感じつつも「あ、呼ばれたな」と運命を感じたというアヴちゃん。その様子を隣で頷きながら聞いていた森山は、犬王役がアヴちゃんということを聞いてすぐに「やらせてください」と即断だったと明かし、「舞う方(犬王)がアヴちゃんで、歌う方(友魚)が俺って、逆やん!」と当初を振り返った。それにはアヴちゃんも頷きながらも、「実際に台本を見てみると、ステージで舞い踊る姿はアヴちゃんというか犬王というかアヴちゃんというか‥‥」と納得の表情。

さらに、森山はアヴちゃんについて「そもそも圧倒的な存在感だし、声も本当に七色。全部出るので」と語りアヴちゃんが笑う場面も。そんな七色の声を見せたアヴちゃんは、アフレコの際に湯浅監督から「もっとジャイアンで」と指示されたことも明かす。インタビューでは、当初イメージしていた子供時代の犬王の声と、実際に演じた声を披露する場面も。犬王の子供時代を声変わり前の少年をイメージした声で演じることになったアヴちゃんは「あ、喉から血の味がする‥‥。子供(の役)って大変!(笑)」とその苦労を明かした。

本作の見どころについて、森山は「日の当たらない存在にスポットを当てていて、単純に物語として素晴らしいと思う」と、実在しながらも一切現代に楽曲を残していない能楽師・犬王にフォーカスした本作の魅力を語る。一方で湯浅作品2度目の出演となるアヴちゃんは「あ、これ(作品)で人生変わっちゃう人、絶対いるんだろうなって思うんです」と鬼才・湯浅政明監督の作品のパワーを語りながらも「凄くリッチなぜいたくな体験として、とても気楽に見に来ていただいて、“くらって”帰っていただければ」と意気込む。

またお互い神戸出身で『モテキ』から10年来の付き合いがある2人。オファーの際に不安を感じていたアヴちゃんが森山との共演だと知った瞬間に「受けます」と出演を決めたというエピソードを明かすほか、森山が「作品の世界観の邪魔をしないように」と謙遜すると「何言ってんだ!」と笑顔で突っ込むなど仲の良さも見せている。そんな2人の共演についてアヴちゃんは「唯一無二のものができるってことに本当に運命を感じているので、ぜひともそれを見に来てほしい」と締めくくった。

映画『犬王』は、5月28日(土)より全国公開。

作品情報
映画『犬王』

室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子、犬王。周囲に疎まれ、その顔は瓢箪(ひょうたん)の面で隠された。ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会う。名よりも先に、歌と舞を交わす2人。友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。一瞬にして拡がる、2人だけの呼吸、2人だけの世界。「ここから始まるんだ。俺たちは」

壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞いで自らの人生を切り拓く犬王。呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし異界と共振する友魚。乱世を生き抜くためのバディとなった2人は、お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく。頂点を極めた2人を待ち受けるものとは?

監督:湯浅政明 

原作:古川日出男著「平家物語犬王の巻」(河出文庫刊)

脚本:野木亜紀子
キャラクター原案:松本大洋
音楽:大友良英

出演:アヴちゃん(女王蜂)、森山未來、柄本佑、津田健次郎、松重豊

配給:アニプレックス、アスミック・エース

©2021 “INU-OH” Film Partners

2022年5月28日(土) 全国公開

公式サイト inuoh-anime.com