『愛に乱暴』で世界の映画祭を沸かせた森ガキ侑大監督最新作 映画『架空の犬と嘘をつく猫』が公開される。この度、本作の予告映像とポスターが公開された。

本作は、弟の死により現実を見なくなった母親を筆頭に、家族誰もが”不都合な真実“から目をそらし、それでもなお一緒に暮らしている、機能不全の羽猫家の約30年間を描いた物語。
原作は「川のほとりに立つ者は」で本屋大賞にノミネートされた寺地はるなの同名小説。脚本は『浅田家!』で日本アカデミー賞脚本賞を受賞した菅野友恵が担当する。
主人公・羽猫山吹を演じるのは、映画『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション』『盤上の向日葵』、ドラマ「ロイヤルファミリー」など話題作への出演が続く高杉真宙。山吹の幼馴染で恋人となる佐藤頼を伊藤万理華、山吹の初恋の相手、遠山かな子を深川麻衣が演じる。
また、山吹の母・雪乃を安藤裕子、姉・紅を向里祐香、父・淳吾を安田顕が演じるほか、祖母役に余貴美子、祖父役に柄本明ら実力派俳優たちが集結。さらに、お笑いタレント・脚本家、女優と様々な顔をもつヒコロヒーや本作の舞台となった佐賀出身のはなわなど、バラエティに富んだ出演者たちが脇を固める。撮影は2024年、原作の舞台である佐賀県で全編ロケが行われた。
【コメント】
▼森ガキ侑大(監督)
「家族」という集合体は、愛情や安心を与えてくれる存在であると同時に、葛藤や緊張の源にもなる。私にとってまだ得体の知れない存在です。そんな「やっかいで愛おしい家族」を、素晴らしいキャストとスタッフと共に佐賀の優しい風と風景の中で紡ぎました。主演の高杉くんをはじめ、全員が本当に生き生きと輝いていて、その姿に何度も心を動かされました。この映画は、ゆっくりと流れる川のように「時」が過ぎていく物語です。まさに人生そのもの。そして、その「時」のほんの一部に、観客のみなさんの人生を重ねていただけたら、これほど幸せなことはありません。ぜひ劇場で体験していただきたいです。そして、寺地先生に心から感謝しています。この繊細であたたかく、そして少しほろ苦い物語を映画として演出させていただけたこと。
▼高杉真宙
家族のカタチは、それぞれの家庭にあり、他人には見えないだけで、順風満帆なだけのカタチはないと知らないだけで、そこにはそこの苦労があるんだと。それでも家族だから、カタチを維持するために、山吹含め、それぞれが嘘を抱えた家族の物語となっております。嘘と愛の物語です。よろしくお願いいたします。
▼伊藤万理華
自然がいっぱいな佐賀の景色は、人と人が関わるヒリヒリとした瞬間もやさしく見守り包んでくれていました。季節が移り変わる中で、唯一変わらない山吹と頼の2人の時間がとても好きでした。撮影に戻るたび、おかえり!と笑顔で迎えてくださったチームの皆さまに支えられ、大切に寄り添えた特別な作品です。
▼深川麻衣
タイトルに入っている「犬」と「猫」の意味が、読んだあととても愛おしく感じました。なにが正解でも不正解でもなく、0でも100でもなく、それでいいんだよと、山吹の人生を通して自分まで丸ごと肯定してもらえるような、とてもあたたかい作品です。ぜひ劇場で楽しんでいただけたら嬉しいです。
映画『架空の犬と嘘をつく猫』は、2026年1月9日(金)より全国ロードショー。

弟の死により現実を見なくなった母親を筆頭に、家族誰もが”不都合な真実“から目をそらし、それでもなお一緒に暮らしている、機能不全の羽猫家の約30年間を描いた物語。
監督:森ガキ侑大
原作:寺地はるな「架空の犬と嘘をつく猫」(中央公論新社刊)
出演:高杉真宙、伊藤万理華、深川麻衣、安藤裕子、向里祐香、ヒコロヒー、鈴木砂羽、松岡依郁美、森田想、高尾悠希、後藤剛範、長友郁真、はなわ、安田顕、余貴美子、柄本明
配給:ポニーキャニオン
©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会
2026年1月9日(金) TOHOシネマズ日比谷 他 全国ロードショー