小説「今はちょっと、ついてないだけ」(伊吹有喜 著 / 光文社文庫)が原作の、映画『今はちょっと、ついてないだけ』の主要キャストが情報解禁となった。
本作は、がむしゃらに働いて挫折をした人々が集まってきたシェアハウスを舞台に、30代から40代の人生模様を描く。これまで過ごしてきた時間を振り返りながら、「今だからこそ見える風景が、ここにある」と苦しみも哀しみも引き受けて、この先を生きるんだと勇気を与えてくれる物語。
主要キャストは、かつてスター・カメラマンだった主人公・立花浩樹 役をNHK朝の連続テレビドラマ『マッサン』(14)の主演などで知られドラマ、映画で活躍する玉山鉄二、人付き合いが下手で美容サロンをリストラされる美容師 役を2016年に乃木坂46卒業後、女優として活躍する深川麻衣が務める。
監督・脚本は、『流れ星が消えないうちに』、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』などで注目される気鋭の柴山健次監督。「この物語の登場人物たちは人づきあいが下手だったり、時代についていけなかったりと、うまくいかない人生に対して、『どこで判断を誤ってしまったのだろう?』、『⾃分の望んで来た幸せはこれだったのか?』という思いに苛まれている。しかし、この言葉によって、これまでの時間は肯定され、次の⼀歩を踏み出す勇気を得ることになるのではないだろうか」と、柴山監督は本作の製作に至る思いをコメントしている。
玉山は「人生に惰性や楽観を生み出せる事も人間の強さ。今、こういう社会だからこそ、セカンドチャンス、人生の敗者復活戦があっても良いと思います。観ていただいた方々から『少し肩の荷がおりた』と言っていただけるような作品になればと思います。」と語る。
深川は「本当の意味で今までの自分を受け入れて、人生を歩んでいく勇気をそっと分けてくれるような、そんなあたたかいお話です。皆さまの人生にそっと寄り添えるような映画になりますように。」と、やさしい眼差しを持つ物語であることをコメントしている。
撮影は、千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市の4都市の製作協力により、今年9月に開始予定。映画『今はちょっと、ついてないだけ』は、2022年春、 全国順次公開。
かつて、世界の秘境を旅するテレビ番組で、一躍脚光を浴びた「ネイチャリング・フォトグラファー」の立花浩樹。バブル崩壊で全てを失ってから15年、事務所の社長に背負わされた借金を返すためだけに生きてきた。必死に働き、完済し、気付けば 40代に。夢も、恋も、何もかも諦めた日々を過ごすだけのある日、母親の友人から写真を撮ってほしいと頼まれた立花は、撮影を通して、忘れていたカメラを構える喜びを思い出す。もう一度やり直そうと、上京して、住み始めたシェアハウスには、同じように人生に敗れた者たちが集まっていた。住人たちと過ごす時間の中で、「心より欲しているものは何か」を見つめなおそうとする。
監督/脚本:柴山健次
原作:伊吹有喜「今はちょっと、ついてないだけ」(光文社文庫 刊)
出演:玉山鉄二、深川麻衣 ほか
配給:ギャガ
©2022映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会
2022年春、 全国順次公開
公式サイト:gaga.ne.jp/ima-tsui