Feb 22, 2022 news

大人達の輝きを見つめる“愛のある眼差し”の物語 映画『今はちょっと、ついてないだけ』特報映像が公開

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作家・伊吹有喜の同名小説「今はちょっと、ついてないだけ」(光文社文庫 刊)を原作に、玉山鉄二主演、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』の柴山健次が監督を務め、千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市の4都市の協力により製作された映画『今はちょっと、ついてないだけ』が、4月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開することが決定。かつてはスター・カメラマンだった寡黙な主人公を、『カフーを待ちわびて』以来13年ぶりの映画主演となる玉山鉄二が演じる。シェアハウスの仲間達に音尾琢真、深川麻衣、団長安田(安田大サーカス)、ほか高橋和也ら個性豊かな面々が顔を揃える。

公開された特報映像では、不本意ながら借金を抱え表舞台から姿を消した、玉山鉄二演じる元人気カメラマンの立花が、音尾琢真演じる失職した元テレビマンの宮川、深川麻衣演じる求職中の美容師の瀬戸、そして団長安田演じる落ち目な芸人の会田らとシェアハウスで出会い、“今はちょっと、ついてない”仲間たちと過ごす日々が映し出される。

部屋に差し込む朝の光、コーヒーの香り、湖を渡る風・・・・シェアハウスと自然を舞台に、ゆったり流れる時間の中で、日々を丁寧に生きようとする不器用な大人達の輝きを見つめる本作。柴山監督は「この物語は30代半ばから40代の人生模様に絞っている。一通りの体験を経た世代であり、立ち止まってしまう時期であり、振り返ってしまう時期。自分のこれまでが、これからが、正しいなんて言い切れない不安感の中、それでも月日は流れていってしまう。誰もが必死で生きていると知りながらも、自分だけが苦しんでいるんじゃないかと、考えてしまう」としたうえで、「様々な人生模様を通して、物語の受け手の私たちにも、同じ思いを見せてくれる。 苦しみも哀しみも引き受けて、この先を生きるんだと、勇気を与えてくれる物語。がむしゃらに働くことが善しとされ、疲れ果てている世代に、 包み込むような愛のある眼差しの映画となる」とコメント。

2月11日(金・祝)~3月6日(日) に開催される、「映画のまち調布 シネマフェスティバル2022」で、2月26日(土)に実施する「映画のつくり手」に贈る映画賞「映画のまち調布賞」授賞式では、本作の世界最速上映が決定。当日は柴山監督&玉山鉄二、深川麻衣によるトークイベントも実施予定。

映画『今はちょっと、ついてないだけ』は、4月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。

作品情報
映画『今はちょっと、ついてないだけ』

かつて、世界の秘境を旅するテレビ番組で、一躍脚光を浴びた「ネイチャリング・フォトグラファー」の立花浩樹。バブル崩壊で全てを失ってから15年、事務所の社長に背負わされた借金を返すためだけに生きてきた。必死に働き、完済し、気付けば 40代に。夢も、恋も、何もかも諦めた日々を過ごすだけのある日、母親の友人から写真を撮ってほしいと頼まれた立花は、撮影を通して、忘れていたカメラを構える喜びを思い出す。もう一度やり直そうと、上京して、住み始めたシェアハウスには、同じように人生に敗れた者たちが集まっていた。住人たちと過ごす時間の中で、「心より欲しているものは何か」を見つめなおそうとする。

監督/脚本:柴山健次

原作:伊吹有喜「今はちょっと、ついてないだけ」(光文社文庫 刊)

出演:玉山鉄二、深川麻衣、音尾琢真、団長安田、高橋和也 ほか

配給:ギャガ

©2022映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会

2022年4月8日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開

公式サイト gaga.ne.jp/ima-tsui