ドラマ「アバランチ」(CX系)で“最狂の敵”役を演じ、注目を集めた<逆輸入俳優>木幡竜。彼が主演を務めた映画『生きててよかった』が本日全国公開となった。
本作は、ドクターストップによって引退を迫られたボクサーが、苦しみながら歩み始めた第二の人生のなか、かつてのファンからの大金を賭けた地下格闘技への誘いを受けるというもの。
中国を拠点に数々のアクション映画で活躍し、世界的アクションスター、ドニー・イェンと対峙した木幡竜の経歴を十二分に活かす作品に仕上がっている。
この度、アクションシーンについて語る、木幡のインタビュー映像が公開となった。
公開された映像では、海外での撮影経験をもとに、日本のアクション映画に風穴を開けるべく挑んだ本作のアクションシーンへのこだわりが語られている。
彼がまずはじめに監督や制作陣に頼んだことは、「アクションシーンはアクション監督に撮影のアングルや編集まですべての権限を受け渡すこと」だった。
というのも、木幡が出演した「レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳」では、アクションシーンになると、あのアンドリュー・ラウ監督でさえ現場を離れ、アクション監督も務めたドニー・イェンがその場を仕切っていたそう。
また、なによりアクションシーンは「スタントマンとの呼吸・信頼関係が本当に大切」と語り、どの現場でも積極的にコミュニケーションを取るようにしていると明かした。
木幡のインタビューにくわえ、通常、表に出ることのないアクションシーンのリハーサル映像(Vコン)も挟まれる。
「基本的にはスタントマン同士が演じたものを、俳優がチェックして動きを覚えるもの」だそうだが、今回なんと主演俳優自らVコンに出演し練習を重ねている。
Vコンどおりのスピードでは「昔の香港映画のように、動きが速すぎて早送りしているように見えてしまう」ことがあるそうで、本番ではあえてテンポを抑えて、本物らしく見せる工夫をしている。実際の本編映像を並べた映像を見て、ぜひそのスピードの違いを確かめてほしい。
長年の闘いが体を蝕みドクターストップによって強制的に引退を迫られたボクサー・楠木創太は、闘いへの未練と執着を捨てきれぬ中、恋人との結婚を機に新しい生活を築くため仕事に就くも、人生の大半をボクシングに捧げてきた創太は何をやってもうまくいかない上、社会にも馴染めず苦しい日々を過ごす。そんなある日、創太のファンだと名乗る謎の男から大金を賭けて戦う欲望うずめく地下格闘技へのオファーを受ける。一度だけの思いで誘いに乗った創太だったが、忘れかけていた興奮が蘇り、再び闘いの世界にのめり込む。彼にとってその高揚感は何物にも代えがたいものだった。闘うことに取り憑かれた男の狂気と愚直なまでの生き様は果たして喜劇となるか悲劇となるか?今、再び闘いのゴングが鳴る。
監督・脚本:鈴木太一
出演:木幡竜、鎌滝恵利、今野浩喜、栁俊太郎、長井短、黒田大輔、渡辺紘文、永井マリア、木村知貴、松本亮、三元雅芸、銀粉蝶、火野正平
企画製作・配給 ハピネットファントム・スタジオ
©2022ハピネットファントム・スタジオ
2022年5月13日(金) 新宿武蔵野館ほか全国公開