アンソニー・ウォン主演のヒューマンドラマ、映画『白日青春-生きてこそ-』の予告映像と場面写真が公開された。
『インファナル・アフェア』『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』『淪落の人』等に出演する香港を代表する名優アンソニー・ウォンは本作でワケあって息子と距離のある孤独なタクシー運転手チャン・バクヤッを演じ、台湾の映画賞、第59回金馬奨で最優秀主演男優賞を受賞した。
そんなベテラン、アンソニー・ウォンを相手に、難民申請をしたパキスタン人の両親の下、香港で生まれ、父を事故で亡くしてしまう少年ハッサンを堂々と演じたのは、本作が初めての映画出演となるパキスタン出身で香港在住の少年サハル・ザマン。ザマンも本作で第41回香港電影金像奨最優秀新人俳優賞を10歳で獲得している。
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自身の起こした事故でハッサンの父アフメドを奪ったバクヤッは、突然父を失ったハッサンを案じ、警察に追われる身となった彼の逃亡を助ける。
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監督を務めるのは、マレーシア生まれで香港に移住してきたというラウ・コックルイ。この作品は「父の愛を渇望する息子と、息子を理解しようともがく父親の物語」と語るラウ監督は、本作が長編1本目となる新鋭。プロデューサーは、「西遊記」シリーズのソイ・チェン。
この度公開された予告映像では、実の息子とうまく関係を築けなかったアンソニー・ウォン演じるバクヤッがパキスタン人で難民の少年ハッサンとの心の交流を通じて、生きる意味を見出していく姿が描かれる。
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映画『白日青春-生きてこそ-』は、2024年1月26日(金)より全国順次公開。
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香港は難民の国際中継地であり、毎年、数千人の難民がこの街で政府の承認を待っている。この長いプロセスには10年以上かかることもある。ハッサンはパキスタンから香港にやって来た両親の下に生まれ、香港で育ったが、自分の将来がここには絶対にないことを知っていた。彼の唯一の夢は家族とともにカナダに移住すること。だが、突然の交通事故で父親が命を落としてしまい、彼の夢も打ち砕かれた。チャン・バクヤッは1970年代に中国から香港に密入境し、現在はタクシー運転手として働いている。香港で警察官になった息子のチャン・ホンとは、あまりうまくいっていない。父親を失ったハッサンは、難民で構成されたギャングに加わるしかなかったが、警察によるギャング対策に巻き込まれ、追われる身となってしまう。バクヤッはハッサンの逃亡を手伝うことを決心し、2人の間には絆が芽生え始める。しかしハッサンは、バクヤッが父親の死亡した事故を引き起こした運転手であることを知る。ハッサンとバクヤッの関係、そして逃避行はどうなるのか‥‥。
監督:ラウ・コックルイ
出演:アンソニー・ウォン、サハル・ザマン、エンディ・チョウ、インダージート・シン、
配給:武蔵野エンタテインメント株式会社
PETRA Films Pte Ltd © 2022
2024年1月26日(金) シネマカリテ他全国順次公開
公式サイト hs-ikite-movie