模範兵士と上官の妻が、理性と本能の間で求め合う禁断の愛の行方を描いた、映画『愛に奉仕せよ』の特別映像が公開された。
本作は、ノーベル文学賞候補作家・閻連科(えんれんか)による、小説「人民に奉仕する」が原作となっている。「人民に奉仕する」は、その性描写により刊行直後に発禁処分となり、世界が注目した作品だ。
禁断の誘惑に陥った男、主人公ムグァン役を務めたのは、ヨン・ウジン。
Netflixで好評配信中のドラマ「39歳」でソン・イェジン演じる主人公と恋に落ちる皮膚科医役など、柔らかい眼差しや深みのある演技力で女性観客を魅了してきた“恋愛職人”である彼が、俳優歴14年目にして最も大胆なイメージ チェンジを披露する。
本作では、濃密なベッドシーンはもちろん、タブーを犯しながら危険な愛の間で揺れ、葛藤する様を完璧に演じ、韓国公開前から大きな話題を呼んだ。
そんなムグァンの人生を揺るがす魅惑的な女性を演じるのは、『罠 Deep Trap』でマ・ドンソクの妹を演じたジアン。
彼女は「メロドラマの持つ二面性に惹かれた。これまで私が演じてきた作品では美しく平穏な愛に重点を置いていた。ただ本作では破滅的で危険な愛を描いており、これまで演じなかった要素を見せられると思うと欲が出た」と本作を振り返っている。
また、第48回大鐘賞映画祭の助演男優賞を受賞したチョ・ソンハが、自身が演じた役を「権力と名誉のためならすべてを捨てることができ、骨の髄まで軍人としての精神が生きており、燃え盛る炎の中にも飛び込むことができるような人物」と語るとおり、強大な権力を誇る師団長に扮し、抜群の存在感で物語に緊張感を与えている。
監督は、2013年に695万人を動員した大ヒット映画『シークレット・ミッション』を手掛けたチャン・チョルス。9年ぶりの新作として満を持して手掛ける。
そして、今回公開された特別映像に収められているのは、穏やかな陽光の下、自転車を押すムグァンとスリョンの姿。やがてスリョンが荷台に腰掛けると未舗装の細道をゆっくりと漕ぎ始めるムグァン。
上官の妻と兵士。知られてはならぬ関係のためショールをしっかりと被ったスリョンだったが、やがて開放的になってかショールを紐解いてゆく。シーンは変わり、美しい小川の辺に隣り合って座り、足を水面につける2人の姿。知られざる逢瀬、知られざる2人だけの隠れ場所、やがて盛り上がる2人は口付けを交わしてゆく‥‥。
模範兵士と上官の妻という出会うはずのなかった2人が身分の壁を越え、許されない恋に落ちる禁断の物語の行方は、果たしてどうなるのか?
映画『愛に奉仕せよ』は6月24日(金)より公開。
模範兵士として師団長社宅の炊事兵になったムグァン。彼の目標はただ妻と子供のために出世の道を進むこと。しかし、師団長が出張する間に2人きりとなった美しき若妻スリョンの危険な誘惑に、ムグァンは自身の目標や信念、そして抑えきれない禁じられた恋との狭間で葛藤するのだが‥‥。
監督:チャン・チョルス
出演:ヨン・ウジン、ジアン、チョ・ソンハ、キム・ジチョル
配給:クロックワークス
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2022年6月24日(金) シネマート新宿 ほか公開