「ホラー秘宝」は、ホラー映画の人気レーベル。2014年からホラー映画未開の地・キネカ大森にて映画祭「ホラー 秘宝まつり」の開催がスタート、今年9回目となり、夏の風物詩となりつつある。質の高いホラー映画のセレクションで、”観客参加型”のホラー映画祭として、映画ファンから愛されてきた本映画祭のシーズンが今年もやってきた。
今年の東京開催はキネカ大森、アップリンク吉祥寺のほかヒューマントラストシネマ渋谷も加わり、3館で開催。映画祭史上最大規模の4都市7劇場で同時開催する。
このたび、本映画祭にてスクリーン初上映を果たす、ルチオ・フルチ監督作の映画『野獣死すべし』の予告映像が公開となった。
水面を駆け抜ける数隻のボートと、それを双眼鏡で注視する男たちの登場で幕を開ける本予告映像。霧の中から登場し密輸の合言葉を口にするルカが本作の主人公だ。
映像はさらに、ルカと彼の美しい妻とのいさかい、密輸を何者かに密告され撤退を余儀なくされる一幕、その裏切者はいったい誰なのか。
疑念と焦りから仲間の真意をあぶり出そうと躍起になる男たちの姿など、次から次へと物語の核になる要素が映し出されていく。
そして中盤以降は、教会、競馬場などあらゆる場所で怒涛の銃撃事件が勃発。
家族と同様に大切に思っている仲間の死、仕事への矜持と直面している現実、そこに急浮上する利権争い。溜まりに溜まったフラストレーションが、ド派手なアクションへと昇華していく。
初代ジェームズ・ボンドの ショーン・コネリーを思わせるような主演ファビオ・テスティの時に凛々しく、時に切ない表情や、ガンアクションや大胆な跳躍など、ドラマ面もアクションも見どころが満載。
そしてルチオ・フルチ監督の真骨頂である肉片飛び散る 破壊描写ももちろん健在。
その迫力や鮮やかさ、観る者の心を揺さぶる圧巻の物語展開は、1980年製作ということを忘れてしまうほど。約4分にも及ぶ内容は、冒頭から終盤まで見どころが凝縮され目が離せない。
<スクリーン初上映>『野獣死すべし』
<ホラー秘宝 レトロスペクティブ>
【ルチオ・フルチ監督特集】『ビヨンド《4Kレストア版上映》』、『地獄の門 《4Kレストア版上映》』、『墓地裏の家 《4Kレストア版上映》』、『ルチオ・フルチのザ・サイキック』、『マンハッタン・ベイビー』、『ルチオ・フルチのマーダロック』、『サンゲリア2』
【マリオ・バーヴァ特集上映】『血ぬられた墓標』、『モデル連続殺人!』、『呪いの館』、『白い肌に狂う鞭』、『血みどろの入江』、『ブラック・サバス 恐怖!三つの顔』
【名作・傑作ホラー】『バスケットケース』、『悪魔の墓場』、『ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖』、『ファニーゲーム』、『四匹の蠅』、『宇宙からのツタンカーメン』
配給:ブラウニー
劇場一覧:
【東京】キネカ大森:8月12日(金)~9月1日(木)、アップリンク吉祥寺:8月12日(金)~9月1日(木)、ヒューマントラストシネマ渋谷:8月12日(金)~8月25日(木)
【名古屋】シネマスコーレ:8月
【大阪】 第七藝術劇場:8月13日(土)~、シアターセブン:8月13日(土)~
【京都】アップリンク京都:8月12日(金)~9月1日(木)
※東京は『野獣死すべし』をヒューマントラストシネマ渋谷にて、「ホラー秘宝 レトロスペクティブ」19作品をキネカ大森、アップリンク吉祥寺にてそれぞれ上映
※大阪は『野獣死すべし』を第七藝術劇場にて、「ホラー秘宝 レトロスペクティブ」19 作品をシアターセブンにて上映予定
※名古屋のシネマスコーレ、京都のアップリンク京都では全20作品を上映
公式サイト horror-hiho.com