2022年ベルリン国際映画祭で3年連続の銀熊賞受賞を果たした名匠ホン・サンス監督の日本公開最新作となる長編25作目、映画『イントロダクション』と長編26作目、映画『あなたの顔の前に』。この度、2作品の予告映像&場面写真が公開された。
映画『イントロダクション』
2021年ベルリン国際映画祭で銀熊賞(脚本賞)受賞した本作は、モラトリアムな時期をさまよう青年を主人公に、前作『逃げた女』の変奏ヴァージョンとしても楽しめるモノクロームの青春映画。予告映像は、タイトルの「イントロダクション(Introduction)」が意味する「紹介」「序文」「入門」「導入」の文字とともに、主人公ヨンホが、韓国とベルリンを舞台に、父、恋人、母との再会をめぐる三つの物語が重ねられていき、そこで交わされる三つの“抱擁”の瞬間をとらえている。
主人公ヨンホには、ホン・サンス監督の教え子として、これまでにもホン監督作品に出演しながら、『逃げた女』では“猫の男”役で奇妙なインパクトを放ち、本作の繊細な演技で初主演を飾ったシン・ソクホ。その他、『お嬢さん』(16)のキム・ミニをはじめ、ソ・ヨンファ、キ・ジュボン、チョ・ユニほかホン監督作品の常連キャストが顔を揃える。
映画『あなたの顔の前に』
本作は、中年女性サンオクを主人公に彼女の心の深淵に迫るストーリー。2021年カンヌ国際映画祭プレミア部門オフィシャルセレクションに招待され、監督の公私にわたるパートナーのキム・ミニがプロダクション・マネージャーを務めたことでも話題を集めた注目作。予告映像は、主人公サンオクの「私の顔の前にある全ては神の恵みです。今この瞬間だけが天国なのです」というモノローグで幕を開ける。長いアメリカ暮らしから、突如帰国した元女優のサンオクだが、帰国の理由を妹から尋ねられるも明らかにせず、その内面には深い葛藤が渦巻いていた‥‥。捨て去った過去と向き合い、思い出の地を訪ね歩きながら、かけがえのない心のよりどころを見出していく、彼女のたった一日の出来事が描かれていく。
本作でホン監督作品に初登場にして主演を飾ったのは、韓国歴代の名監督とタッグを組み、40年のキャリアを誇る大女優イ・ヘヨン。2022年国際シネフィル協会賞主演女優賞を受賞した彼女の観る者の心揺さぶる圧巻のパフォーマンスを垣間見られる。
映画『イントロダクション』、映画『あなたの顔の前に』は、6月24日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか2本同時全国公開。
将来の進路も定まらず、まだ何者にもなれないナイーブな青年ヨンホ。韓国とベルリンを舞台に、折り合いの悪い父、夢を追って海外に旅立ってしまった恋人ジュウォン、息子の進路が気がかりな母との再会と三つの“抱擁”を通して、一人の若者の人生が紐解かれていく。誰もが経験する青年期の迷いや喪失、孤独を抱え、恋に夢に破れながらも、やがて心安らぐ温もりに満ちた瞬間が訪れる‥‥。
監督・脚本・撮影・編集・音楽:ホン・サンス
出演:シン・ソクホ、パク・ミソ、キム・ヨンホ、イェ・ジウォン、ソ・ヨンファ、キム・ミニ、チョ・ユニ、ハ・ソングク
配給:ミモザフィルムズ
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2022年6月24日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国公開
長いアメリカ暮らしから突然、妹ジョンオクの元を訪ねて韓国へ帰国した元女優のサンオク。母親が亡くなって以来、久しぶりに家族と再会を果たすが、帰国の理由を妹には明らかにしない。彼女に出演オファーを申し出る映画監督との約束を控えていたが、その内面には深い葛藤が渦巻いていた。サンオクはなぜ自分が捨てたはずの母国に戻り、思い出の地を訪ね歩くのか?捨て去った過去や後悔と向き合いながら、かけがえのない心のよりどころを見出していく、たった一日の出来事が描かれていく。
監督・脚本・製作・撮影・編集・音楽:ホン・サンス
出演:イ・ヘヨン、チョ・ユニ、クォン・ヘヒョ、シン・ソクホ、キム・セビョク、ハ・ソングク、ソ・ヨンファ、イ・ユンミ、カン・イソ、キム・シハ
配給:ミモザフィルムズ
© 2021 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved
2022年6月24日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国公開