Feb 14, 2025 news

リチャードギア主演×テレンス・マリック監督の“伝説的”作品が4Kレストア化でよみがえる 映画『天国の日々 4K』

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テレンス・マリック監督の“伝説的”作品が、4Kレストア化され、日本公開される。この度、映画『天国の日々 4K』の予告映像と、バレンタインデー版アザービジュアルが公開された。

20世紀初頭のテキサスの壮大な農場を舞台に、人間の弱さともろさを美しい映像で描いた『天国の日々』は、第32回カンヌ国際映画祭で監督賞、さらに第51回アカデミー賞では撮影賞を受賞するなど、公開当初から世界中で高く評価されている。日本では、約5年後の1983年に劇場公開された。

監督は、『バッドランズ(地獄の逃避行)』で初めてメガホンをとり、『シン・レッド・ライン』『ツリー・オブ・ライフ』などで数々の賞を受賞したテレンス・マリック。『天国の日々』にすべてを注いだマリック監督は、次の『シン・レッド・ライン』までの20年間、1本も映画を撮らなかった。

なお、編の夕暮れ時のシーンはすべて“マジック・アワー”と呼ばれる、1日にわずか20分しかない日没間近の柔らかい光の中で撮られ、本編のほとんどをこの時間に費やすという異例の方法で撮影された。手がけたのはエリック・ロメール監督作品に多数参画し、フランソワ・トリュフォーらヌーヴェル・ヴァーグの作品でも撮影監督をつとめたネストール・アルメンドロス。この2人の狙い通り、絵画のような非常に美しい画作りに成功したが、その極度なこだわりのため、スケジュールや予算は大幅に超過。プロデューサーのバート・シュナイダーは自宅を抵当に入れたという。アルメンドロスは、次回作が控えていたため、ハスケル・ウェクスラーに撮影監督を引き継ぎ完成させた。

そんな“伝説的”な作品が、テレンス・マリック監督監修のもと4Kレストア化された。この度公開された予告映像は、『荒野の用心棒』『ニュー・シネマ・パラダイス』などで知られる映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネが手掛けたサウンドとともに、美しい映像が映し出される。本作が初主演作となったリチャード・ギア。脚本家としても活動し、『天国の日々』から、本格的に俳優業をスタートさせたサム・シェパード。本作でブレイクを果たしたブルック・アダムス。マリック監督自身の目に留まり、オーディションを経て役を勝ち取ったリンダ・マンズなど、名優たちの若かりし姿が収められている点も見どころのひとつとなっている。

映画『天国の日々 4K』は、2025年4月4日(金)より全国順次公開。

作品情報
映画『天国の日々 4K』

20世紀初頭のアメリカ中西部の農場を舞台に、農園主と、収穫のためにやとわれた兄妹と兄の恋人がくりひろげる愛憎劇。

監督:テレンス・マリック

出演:リチャード・ギア、ブルック・アダムス、リンダ・マンズ、サム・シェパード、ロバート・J・ウィルク、ステュアート・マーゴリン

配給:アンプラグド 

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2025年4月4日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

公式サイト unpfilm.com/heaven