英国文学最高の賞であるマン・ブッカー賞にノミネートされ、日本では2014年本屋大賞翻訳小説部門第2位に輝いた傑作小説を、ジム・ブロードベントを主演に迎え映像化した映画『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』の予告映像と場面写真が公開された。
予告映像では、1通の手紙をきっかけに800kmの道のりを歩き始めるハロルドの姿が映し出される。「伝えてください。ハロルド・フライが会いに行くと。僕が歩く限り、生き続けろと」。手紙の送り主であり、病に侵された元同僚へ、そう力強くメッセージを残したハロルドは、その勢いのまま手ぶらでイギリス縦断の旅へと旅立つ。
どんな状況に置かれても決して諦めず、雄大で息を呑むほど美しいイギリスの大自然に包まれながら800kmという困難な道のりを歩んでいくハロルドの姿は、人々の心を動かしていき、イギリス中を巻き込んだ大騒動へと発展していく‥‥。
あわせて解禁された場面写真では、「ダウントン・アビー」で広く知られるペネロープ・ウィルトンが演じる妻のモーリーンと2人並んでベンチに腰掛ける様子や、『めぐりあう時間たち』のリンダ・バセット演じる余命わずかのクイーニーとハロルドのありし日の姿も映し出されている。
映画『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』は、2024年6月7日(金)より公開。
定年退職し、妻のモーリーンと平凡な生活を送るハロルド・フライ。ある日北の果てから思いがけない手紙が届く。差出人はかつてビール工場で一緒に働いていた同僚クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという。ハロルドは返事を出そうと家を出るが、途中で心を変える。彼にはクイーニーにどうしても会って伝えたい“ある想い”があった。ホスピスに電話をかけたハロルドは「私が歩く限りは、生き続けてくれ」と伝言し、手ぶらのまま歩き始める。歩き続けることに、余命わずかなクイーニーの命を救う願いをかけるハロルド。目的地までは800キロ。彼の無謀な試みはやがて大きな話題となり、イギリス中に応援される縦断の旅になるが‥‥。
監督 へティ・マクドナルド
原作 レイチェル・ジョイス「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」(亀井よし子 訳/講談社文庫)
出演 ジム・ブロードベント、ペネロープ・ウィルトン
配給:松竹
© Pilgrimage Films Limited and The British Film Institute 2022
2024年6月7日(金) 公開