Jan 10, 2023 news

娘を取り戻すため、1人で犯罪組織に挑んだ女性“ミリアム・ロドリゲス”とは? 映画『母の聖戦』

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知られざるメキシコの誘拐ビジネスの闇に迫り、我が子の奪還を誓った母親の想像を絶する愛と執念を描いた映画『母の聖戦』。この度、主人公シエロの目線で切り取られた特別予告映像が解禁された。

特別予告映像では、娘を誘拐されたシエロが、取り戻すために奔走する様子が彼女の視点から描かれる。身代金を支払ったが娘は解放されず、警察や友人に話しても相手にされず、手段を選んでいる暇はないと、軍と協力しながら娘を探し始める。最初は被害者だったシエロ自身が、いつの間にか悪意に満ちた暴力の渦の中に巻き込まれることに。どんなに凄惨な光景を目にしても決して諦めないシエロは「娘のためなら何だってやる」と1人闘い続けていく‥‥。

そんなシエロのモデルとなったのが、娘を誘拐されたのちに殺害されたミリアム・ロドリゲスだ。彼女は、復讐の為たった一人で麻薬カルテルに挑み、犯人たち10人を監獄へ送ることに成功した実在の女性である。

娘を取り戻すため、1人で犯罪組織に挑んだ女性“ミリアム・ロドリゲス”とは? 映画『母の聖戦』

2012年、当時20歳だった娘のカレンを誘拐されたミリアムは、犯人から要求された高額の身代金を工面し支払ったが、娘は解放されず、繰り返される身代金の要求に応え金を払い続けた。しかし、ついに娘は戻ってこないまま、誘拐から2年後の2014年に大量の死体の中から娘のカレンの遺骨が見つかった。

ミリアムは犯人たちへの復讐を決意し、世論調査員や医療従事者、選挙管理人のふりをして犯人たちの名前や住所を調べ、犯人たちの祖母やいとこに近づき情報を集めていった。そうしてミリアムは、娘の誘拐殺人事件に関わった犯人のうち、生存しているほぼ全員となる10人もの犯人を逮捕へと追いつめた。しかし、最後の犯人を捕まえた数週間後の母の日に、自宅前で十数発もの銃撃を受け報復のために殺された。ミリアムが立ち上げた行方不明者の家族を支援する団体は息子が引き継ぎ、今も活動が続けられているという。

本作の監督テオドラ・アナ・ミハイは、生前にミリアムと話した際に聞いた「毎朝、起きるたびに、この拳銃で自殺するか、人を撃ちたいと思う」という言葉に衝撃を受け、なぜ彼女がそんな過激な感情を持つようになったのかを知りたいと思い、彼女の物語を撮ることを決めたという。「彼女とその他多くの犠牲になった方々へのリスペクトから、この映画がポジティブな変化をもたらすことを願っている」と本作に込めた想いを語っている。

娘を取り戻すため、1人で犯罪組織に挑んだ女性“ミリアム・ロドリゲス”とは? 映画『母の聖戦』

映画『母の聖戦』は、2023年1月20日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。

作品情報
娘を取り戻すため、1人で犯罪組織に挑んだ女性“ミリアム・ロドリゲス”とは? 映画『母の聖戦』
映画『母の聖戦』

メキシコ北部の町で暮らすシングルマザー、シエロのひとり娘である十代の少女ラウラが犯罪組織に誘拐された。冷酷な脅迫者の要求に従い、20万ペソの身代金を支払っても、ラウラは帰ってこない。警察に相談しても相手にしてもらえないシエロは、自力で娘を取り戻すことを胸に誓い、犯罪組織の調査に乗り出す。そのさなか、軍のパトロール部隊を率いるラマルケ中尉と協力関係を結び、組織に関する情報を提供したシエロは、誘拐ビジネスの闇の血生臭い実態を目の当たりにしていく。人生観が一変するほどのおぞましい経験に打ち震えながらも、行方知れずの最愛の娘を捜し続けるシエロは、いかなる真実をたぐり寄せるのか‥‥。

監督:テオドラ・アナ・ミハイ

出演:アルセリア・ラミレス、アルバロ・ゲレロ、アジェレン・ムソ、ホルヘ・A・ヒメネス

配給:ハーク
配給協力:FLICKK

©MENUETTO FILM, ONE FOR THE ROAD,LES FILMS DU FLEUVE, MOBRA FILMS&TEOREMA

2023年1月20日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

公式サイト hark3.com/haha

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