22年ぶりに全国ロードショーされる青春映画の傑作、映画『ゴーストワールド』。この度本作の日本版予告映像と日本版ポスターが公開された。日本版予告映像でナレーションを務めたのは、モデル・俳優の中島セナ。
この度公開された日本版予告映像では、公開当時の記憶が鮮やかに甦る映像のビビッド感もさることながら、中島セナのナレーションが今も昔も変わらぬ青春の煩悶を瑞々しく投げ掛ける。「わたしたちこの世界でちゃんと生きてる?」。
2001年に「ダメに生きる」というキャッチコピーが反響を呼び、当時としては新しい“低体温系”青春映画として大ヒットを記録した本作は、ドキュメンタリーに定評のあるテリー・ツワイゴフによる初の長編フィクション。
1990年代のアメリカの名もなき町を舞台に、世間に馴染めず、いつも周囲をばかにして過ごしているシニカルな2人のティーンエイジャーが大人になることに直面し、自分の居場所を見つけようとする倦怠感に満ちた数ヶ月を描く。
主演は『アメリカン・ビューティー』での演技が絶賛されたソーラ・バーチと、いまやハリウッドを代表するスター俳優として活躍するスカーレット・ヨハンソン。そのほかにスティーヴ・ブシェミ、2008年に急逝したブラッド・レンフロらも出演。
また、原作者であるダニエル・クロウズはツワイゴフ監督と共同で本作の脚本を執筆、2002年のアカデミー脚色賞をはじめ多くの賞にノミネートされるなど高い評価得た。近年では、ドラマシリーズ「ユーフォリア/EUPHORIA」などの作品にも影響を与えるなど再評価が進み、若い世代にも愛される作品となっている。
▼中島セナ コメント
世の中を素直に捉えず、諦観することも出来ない女の子たち。が、原因は周りではないということを徐々に自覚していく。世間に罷り通る正しさに疑問を持つ。疎外感の中、イーニドは自分を認識するための岐路にいるのではないだろうか。風の吹かない日常を皮肉を交えておしゃれでポップに描いている。どこか滑稽な 2 人を観ていたつもりが、自分が滑稽だったのではないかと思えてくる作品だ。
映画『ゴーストワールド』は、2023年11月23日(木・祝)より全国順次公開。
1990年代アメリカ、都市郊外の名もなき町。幼馴染で親友のイーニドとレベッカは⾼校を卒業したものの、進路も決めず、あてもなく町をぶらついては⾯⽩いことを探して過ごしている。ある⽇、2⼈はモテないレコードマニアの中年男・シーモアに出会う。ダサくても独⾃の世界を持つシーモアに興味を持ったイーニドは、アウトサイダーとして⽣きる彼の”理解者”として交流を深め、奇妙な友情関係を築いていく。⼀⽅、アパートを借りるために地元のコーヒーショップに就職し、社会と折り合いをつけて⾃⽴しようとするレベッカ。同居⽣活を計画していた2⼈の間には次第に距離が⽣まれ‥‥。
監督:テリー・ツワイゴフ
原作:ダニエル・クロウズ「ゴーストワールド」(プレスポップ刊)
出演:ソーラ・バーチ、スカーレット・ヨハンソン、スティーヴ・ブシェミ、ブラッド・レンフロ ほか
配給:サンリスフィルム
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2023年11月23日(木・祝) Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下 ほか全国順次公開
公式サイト ghostworld