新作ドキュメンタリー『ジェラール・フィリップ 最後の冬』からは「舞台が終わったら映画を撮ります」と、活き活きと語るジェラール・フィリップ本人の貴重な映像の一部も登場。ラストには「喜劇 悲劇俳優の汚れなき手本」(ジャン・コクトー)と、「彼は勇敢で、心を持っていた。そして、笑うのが好きだった。」(アニエス・ヴァルダ)というジェラール・フィリップを称えるコメントが現れ、プライベートを過ごすジェラール・フィリップのリラックスした笑顔が映し出される。
音楽は『肉体の悪魔』、『危険な関係』(1959)のサウンドトラックが使用され、ジェラール・フィリップが聴きながら亡くなったという、同じく36歳で亡くなったモーツァルトの交響曲「ジュピター」で締めくくられている。
さらに、日本初公開となる作品・ 計10作品のweb限定オリジナルキーアートも解禁された。
戦後の暗い時代。それは映画が、大衆のロマンと夢を一身に受けとめていた映画の黄金時代でもあった。そんな時代にジェラール・フィリップは、彗星のごとく登場し、あらゆる世代、あらゆる階級の国民のハートを鷲掴みにした。しかし1959年、キャリアの絶頂期――36歳の若さでこの世を去る。生誕100年、没後62年。今、ジェラール・フィリップが、これまでとは違ったヴィジョンのもとに蘇ろうとしている。2020年には評伝「ジェラール・フィリップ 最後の冬」がドゥ・マゴ賞を受賞。第75回カンヌ映画祭では、ドキュメンタリー映画が喝采を浴びた。この12本の映画で彼が体現した社会の不条理が解決されない限り、そして私たちが映画に、この現実とは異なる〈リアル〉を希求する限り、ジェラール・フィリップは蘇る。
11月25日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて開催
配給:セテラ・インターナショナル
ジェラール・フィリップの生い立ちから、その人生の軌跡を描く最新ドキュメンタリー。最新技術で美しく鮮やかにレストアされた出演作の映像や音声をふんだんにインサート。ジェラール・フィリップとはどういう存在だったのかを描く。貴重な未公開映像も登場。ジェラール・フィリップの生誕100周年を記念して製作された。第75回カンヌ国際映画祭クラシック部門出品作品。
監督: パトリック・ジュディ
原作:「ジェラール・フィリップ 最後の冬」(中央公論新社 ジェローム・ガルサン著 深田孝太朗 訳)
出演: ジェラール・フィリップ
配給:セテラ・インターナショナル
© Temps noir 2022
2022年11月25日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開