第39回インディペンデント・スピリット賞でジョン・カサヴェテス賞を受賞した、米インディペンデント映画『フォーチュンクッキー』が公開される。この度、本作の日本版予告映像が公開された。

本作は、フォーチュンクッキーをきっかけに孤独な女性が新たな一歩を踏み出す姿をオフビートなユーモアを交えて描く。ジム・ジャームッシュやアキ・カウリスマキの作品を彷彿させると話題を呼び、第39回インディペンデント・スピリット賞ではジョン・カサヴェテス賞を受賞した。
この度公開された予告映像は、カリフォルニア州フリーモントにあるフォーチュンクッキー工場で働くドニヤの姿から幕を開ける。彼女は母国アフガニスタンから8ヵ月前にアメリカへ移住してきたばかりで、慢性的な不眠症に悩まされている。孤独な日々を何とかしたいと思いながら、簡単には憂鬱な気分から抜け出せずにいた。そんなある日、転機がやってくる。フォーチュンクッキーのメッセージを書いていた女性が急死、ドニヤが後任を務めることになったのだ。次第に「幸せになりたい」「恋をしたい」という心の声に向き合っていくドニヤは、新たな出会いを求めて、フォーチュンクッキーのメッセージの一つに自分の名前と電話番号、そして「どうしようもなく幸せになりたい」と書いた特別なメッセージを紛れ込ませる。果たして彼女を待ち受ける甘くてほろ苦い運命の行方は。




そんなドニヤのささやかな冒険を彩るのは、ブリティッシュ・フォーク界の決定的名盤として語り継がれている、ヴァシュティ・バニヤンによる『Just Another Diamond Day』のタイトル曲「Diamond Day」。哀愁を帯びたヴァシュティ・バニヤンのウィスパーヴォイスが、幸せを願う人々をやさしく包み込む。




主人公ドニヤを演じるのは、本作で映画初出演ながら主演を飾ったアナイタ・ワリ・ザダ。ドニヤと同じくアフガニタン出身で、国営放送のテレビ局のジャーナリストだった彼女は、役への熱意で見事公募から選ばれた。ドニヤの人生を揺らめかせる個性豊かなキャラクターを演じたのは、『アイアンクロー』などのジェレミー・アレン・ホワイト。さらにマーベル・スタジオ映画『アントマン』や『アントマン&ワスプ:クアントマニア』などで知られる俳優、コメディアンのグレッグ・ターキントンがドニヤのセラピスト役を好演する。
映画『フォーチュンクッキー』は、2025年6月27日(金)より全国公開。

カリフォルニア州フリーモントにあるフォーチュンクッキー工場で働くドニヤは、アパートと工場を往復する単調な生活を送っている。母国アフガニスタンの米軍基地で通訳として働いていた彼女は、基地での経験から、慢性的な不眠症に悩まされている。ある日、クッキーのメッセージを書く仕事を任されたドニヤは、新たな出会いを求めて、その中の一つに自分の電話番号を書いたものをこっそり紛れ込ませる。すると間もなく1人の男性から、会いたいとメッセージが届き‥‥。
監督:ババク・ジャラリ
出演:アナイタ・ワリ・ザダ、グレッグ・ターキントン、ジェレミー・アレン・ホワイト
配給:ミモザフィルムズ
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2025年6月27日(金) シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ホワイトシネクイント、アップリンク吉祥寺ほか全国公開