Jun 13, 2022 news

30年の時を経て新解釈で完全リメイク 映画 『炎の少女チャーリー』84年版オリジナル作品と異なる点とは

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『透明人間』(20)、『アス』(19)、『ゲット・アウト』(17)など全米No.1ヒット作品や高品質で新感覚のスリラー作品を次々生み出し、ハリウッドを席巻する製作会社ブラムハウス・プロダクションズが、新解釈でスティーヴン・キングの傑作を映像化した、映画 『炎の少女チャーリー』。本作はスリラーの巨匠、スティーヴン・キングの小説「ファイアスターター」を原作に、最新技術を駆使し、84年のオリジナル作品を新解釈で完全リメイク。

天才子役ドリュー・バリモアが主人公チャーリーを演じた『炎の少女チャーリー』(84)は、現代に至るまで数々の映画やアーティストのミュージック・ビデオなど、多くのオマージュ作品を生み出し続けている、まさに“超能力少女映画(パイロキネシス)”の原点。新たに生まれ変わる本作には、監督を『ザ・ヴィジル~夜伽~』の新鋭キース・トーマス、脚本を『ハロウィン KILLS』のスコット・ティームズが担当。

キャストは生まれながらに不思議な能力を持ち、戸惑いつつも次第に覚醒していく少女チャーリーに、『ブラック・ウィドウ』(21)や『トゥモロー・ウォー』(21)でなど、大作に子役で活躍するライアン・キーラ・アームストロングが抜擢された。父親アンディには、『グレイテスト・ショーマン』(17)や『テッド・バンディ』(19)など幅広い作品に出演する、実力派俳優ザック・エフロン。成長と共に自分の力を制御できなくなっていく娘を懸命に守り、愛する父親像を演じる。

『パラノーマル・アクティビティ』シリーズを手掛けた製作のアキヴァ・ゴールズマンは「本作で取り上げている最も重要なテーマは、いかにして自身の苦痛に対処するかという点だと思う」と語り、本作は30年の時を経ているオリジナル作品から様々な点でパワーアップを果たした。

本作でのチャーリーは年齢設定がオリジナル作品よりも上になっている。中学生時代は自分が何者なのか、居場所はどこなのかをもがきながら理解しようとする思春期を迎え始めることから、本作でのチャーリーはこの年代に設定するのが最適だと考えたそう。アキヴァは「チャーリーの内面的な成長の過程は、他の子供たちと比にならないほど激しいもの。他の子供たちが自身の感情や知性を理解できないのと同様に、チャーリーもこの世界と自分の能力の関わり方が分からない。彼女にとっては非常に辛いし、気持ちのやり場がないはず」と、より人間の内面的な部分をあぶり出し、恐怖やキャラクター主導で感情を揺さぶるような表現に落とし込んでいる。

また、ストーリーだけでなく、撮影方法もオリジナルとは異なるこだわりをみせている。キース・トーマス監督と撮影監督のカリム・ハッセンは、1984年版とは完全に異なる雰囲気の作品にしたいと考え、よりダークで物悲しい作品に仕上げるべく、柔らかでビンテージ的な雰囲気を加えることができる、マスタービルト社のクラシックプライム・レンズを使用した。主人公チャーリーの内なる暗黒面を反映すべく、本編を暗くくすんだ雰囲気で撮影するためにレンブラントの絵画手法である明暗法のような照明を使用し、登場人物たちが抱える闇の能力や秘密を表現している。

映画 『炎の少女チャーリー』は、6月17日(金)より全国公開。

作品情報
映画『炎の少女チャーリー』

アンディとヴィッキーには、生まれながらに不思議な能力を持つチャーリーという娘がいた。彼女が成長するにつれ、その能力は覚醒し始め、多感な10代を迎えるころには、感情の揺らぎに呼応するようになりチャーリー自身もコントロールできないパワーへと変化していた。父親アンディはその能力を懸命に隠し続けようとしたが、政府の秘密組織ザ・ショップはついにチャーリーの存在に気づき、軍事利用しようとスパイを差し向ける。逃亡する親子と追跡する工作員。かくしてチャーリーの特殊能力と秘密組織の壮大なバトルが繰り広げられるのだった。

監督:キース・トーマス

原作:スティーヴン・キング「ファイアスターター」

出演:ザック・エフロン、ライアン・キーラ・アームストロング、シドニー・レモン、カートウッド・スミス、ジョン・ビーズリー、マイケル・グレイアイズ、グロリア・ルーベン

配給:東宝東和

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2022年6月17日(金) 全国公開

公式サイト firestarter