Jul 16, 2025 news

新宿・歌舞伎町で彼女に何が起きたのか? 主演・森七菜×監督・長久允 映画『炎上』2026年公開

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主演・森七菜×監督・長久允が初めてタッグを組む、オリジナル長編映画『炎上』が公開される。この度、本作の特報映像とティザーポスターが公開された。

本作は、短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』が第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門のグランプリを日本映画として初受賞、続いて、長編映画デビュー作『WE ARE LITTLE ZOMBIES』が第35回サンダンス映画祭で日本映画として初めて審査員特別賞のオリジナリティ賞に輝くなど、その作家性が世界からも注目を集める長久允監督が、オリジナル脚本で描く長編映画。長久監督が5年間温めていたという本企画は、さまざまな取材を重ねながら作り上げられ、映画の舞台である新宿・歌舞伎町でのロケも敢行された。

主演を務めるのは、森七菜。森が演じるのは両親に厳しく育てられ、また自身の感情を表現することが苦手な主人公・小林樹里恵(通称・じゅじゅ)。家族との関係に耐え切れず、家を飛び出した彼女が、SNSを頼りに辿り着いた先は新宿・歌舞伎町。初めて知る新たな世界で、様々な人との出会いを経て、自分の意思を持つことができるようになった彼女にとって唯一の安心できる居場所となったはずだったが‥‥。

森について長久監督は「ピュアな役をたくさんやられている印象があったが、森さんの内側にはもっとドロドロとしたマグマのような真っ赤なエネルギーを抱えているのではないか、と勝手に想像していました。そんな森さんは本作の主人公・じゅじゅにぴったりだと感じオファーをしました。」と語る。

【コメント】

▼森七菜
歌舞伎町炎上。この物語は彼女たちだけのもので、自由も地獄も私も、全部誰にも渡さない。あっちもこっちも地獄だけど、全部きらきらのアスファルトの上にひっくり返してその中から宝石を探す時間。自分自身がどこにいるのか分からなくなる撮影期間でしたが、彼女たちの強さを守るために進んだ一ヶ月半でした。見てくれた方がこの物語をどんな風に捉えることになるのか想像がつきません。だけど私たちから何も奪えないことを、地獄には知って欲しい。

▼長久允(監督)
■映画『炎上』を制作しようと思ったきっかけについて
新宿歌舞伎町のニュースを見て、現場を取材し、彼女/彼らの物語を書くべきだと思ったことがきっかけです。本作を作る中で取材をして出会った、さまざまなバックグラウンドを抱えている彼女/彼らとの対話から、その背景と反比例するような軽妙さで時を過ごしている姿に、その生き方に「強さ」を感じるとともに、またその社会的背景にも憤りました。その後、面白おかしくこの場所を描くコンテンツをいくつも見かけ、そこに違和感を感じ、改めて、この作品を作る覚悟を決めました。

■映画を楽しみにしている方へメッセージ
シリアスな物語ではあります。でもあの広場のように騒がしく、キラキラとした映画にもなっています。森さんをはじめ俳優陣の演技、カメラ・照明・美術・衣装・ヘアメイク・音楽・サウンド・編集の全てが素晴らしく絡み合っています。どうか映画館で見ていただけたら嬉しいです。

映画『炎上』は、2026年春 公開。

作品情報
映画『炎上』

『そうして私たちはプールに金魚を、』『WE ARE LITTLE ZOMBIES』の長久允監督最新作。

監督・脚本:長久允

出演:森七菜

配給:NAKACHIKA PICTURES

2026年春 公開

公式サイト enjou-movie