長年に渡り映画やドラマの撮影現場で愛され、映像業界に知らぬ者はいないというほど定番化している伝説のお弁当屋さん「ポパイ」にフォーカスした異色のドキュメンタリー、映画『映画の朝ごはん』。この度、沖田修一監督が制作、ナレーションを小泉今日子が務めた本作の特別予告映像が公開された。
おにぎり2個、おかず1品と沢庵が透明フードパックに入った極めてシンプルなおにぎり弁当で知られ、ロケ撮影の定番の朝ごはんとして熱烈な支持者を持つポパイ。
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本作は、ポパイのおにぎり弁当ができるまでの工程はもちろん、ポパイがどのような経緯で撮影現場のお弁当受注に注力するようになったのか、さらにはポパイで大量のお弁当を日々発注する“制作部”メンバーによる影の努力、ポパイのおにぎり弁当が生む撮影現場での笑顔を捉える。
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ポパイの思い出を証言するのは、黒沢清、樋口真嗣、瀬々敬久、山下敦弘、沖田修一ら第一線の現役監督と、映画に人生を捧げてきたスタッフたち。そこで語られるのは、一流監督たちが新人だった頃の貴重な裏話や時代とともに変わっていく業界の姿、突然襲ったコロナ禍による撮影スタッフたちの戸惑いの日々、はたまた食べることへの並々ならぬこだわり。
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とある現場でロケ弁当の采配をしているのは、制作部に入ったばかりの若者、竹山俊太朗。脚本家を夢見て、助監督として働いていたが、いまは制作進行として撮影隊の世話に奔走している。そんな半人前の竹山に目をかけているベテランの制作部スタッフ守田健二は、人生の大半を過ごした映画の世界から身を引く日がくるという、終わりの気配を感じていた。
それぞれが仕事に託す想いと、限られた時間。そして次の世代へと継承されていく映画の未来。撮影現場スタッフやポパイの従業員たち、それぞれの人間模様から、映画制作の知られざる一面が見えてくる。
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映画『映画の朝ごはん』は、2023年11月10日(金)より全国順次公開。
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監督、脚本家、プロデューサー、カメラマン、俳優たち。チームの力がものをいう映画づくりの現場には、縁の下の力持ちと呼ぶべき大勢のスタッフたちがいる。そして彼らを突き動かすのに欠かせない、食事。そんな“映画と食”、映像業界に知らぬ者のいない伝説のお弁当屋さん「ポパイ」にフォーカスした異色のドキュメンタリー。
監督・企画・撮影・編集:志子田勇
ナレーション:小泉今日子
出演:竹山俊太朗、守田健二、福田智穂、鈴木直樹、磯見俊裕、大山晃一郎、沖田修一、黒沢清、下田淳行、瀬々敬久、内藤剛志、野呂慎治、樋口真嗣、藤井勇、山下敦弘
©ジャンゴフィルム
2023年11月10日(金) キネカ大森ほか全国順次公開
公式サイト eiganoasagohan