Apr 27, 2025 news

ドストエフスキーの短編「白夜」をモチーフに、紅葉の美しい東京を舞台に、新たなエンディングを提示する 映画『永遠の待ち人』

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ドストエフスキーの短編「白夜」に着想を得て、「白夜」とは違う設定・エンディングの物語を、紅葉が美しい秋の日本で撮影した、映画『永遠の待ち人』。この度、本作の予告映像が公開された。

ドストエフスキーの短編「白夜」は、1848年に出版されて以来、ルキノ・ヴィスコンティ監督によりイタリアを舞台に、ロベール・ブレッソン監督によりパリを舞台に、ジェームズ・グレイ監督によりニューヨークを舞台にと、場所や設定を変えて描かれてきた。

監督・脚本・編集を務めるのは、孤独な青年の決して成就することのない恋を描く「白夜」を愛する者として、自分がどうしてこの物語に惹かれるのかを映画を作ることを通して探究したいと考えたという、太田慶。

「男にとって仕事は大事」と妻をなおざりにした結果、妻が去った主人公・泰明を演じるのは、太田慶監督の全作品に出演している永里健太朗。永遠の愛を心から信じ、帰ってこない恋人を3年待ち続けるヒロイン・美沙子を『ビリーバーズ』などの北村優衣が演じる。

そのほか、主人公の妄想の中の妻・麻美を演じるのは、高崎かなみ。美沙子の元恋人・慎一役 釜口恵太、主人公が過去の反省を吐露する相手・相沢役 藤岡範子、変化する主人公を見て行動を変える主人公の同僚・岡崎役 ジョニー高山らが脇を固める。

映画『永遠の待ち人』は、2025年6月6日(金)より全国順次公開。

作品情報
映画『永遠の待ち人』

仕事中心で家庭を顧みることのなかった泰明は、妻の麻が去ったショックで鬱になり会社を休職しており、唯一の話し相手は、たまに手土産を持って様子を見にやってくる同僚の岡崎と鉢植え。ある日、ぼんやり道を歩いていた泰明は美沙子とぶつかり、美沙子がバッグから落としたナイフを拾う。泰明は美沙子の後を追い、ベンチで本を読んでいる美沙子に話し掛けると、美沙子は恋人・慎一を3年間毎日そのベンチで待ち続けているという。「彼はもうあなたのことを忘れてるんじゃないですか」と泰明は言うが、美沙子は「愛は信じることです」と強い意志で恋人を待ち続ける。美沙子に心惹かれた泰明は、美沙子のもとに通い始める。泰明は、美沙子が迷いなく話す愛の定義を聞く度、自分と元妻の関係を反省。もし美沙子が想っている人が自分だったら、と考え、「何か変えてみることでこの悪循環から抜け出せるような気がする」と提案してみるが‥‥。

監督・脚本・編集:太田慶  

出演:永里健太朗、北村優衣、高崎かなみ、釜口恵太、藤岡範子、ジョニー高山

配給:OTAK映画社

©太田慶

2025年6月6日(金) 池袋シネマ・ロサにて公開 他全国順次公開

公式サイト eien-machibito