ブラム・ストーカーによる名作小説「吸血鬼ドラキュラ」から、最恐と評される“第7章”を初めて映画化した、映画『ドラキュラ/デメテル号最期の航海』。この度、本作のメイキング映像を含む特別映像が独占公開された。
監督に『スケアリーストーリーズ 怖い本』のアンドレ・ウーヴレダル、ドラキュラ役には『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』などで数々のクリーチャーを演じてきたハビエル・ボテット、撮影監督にはクリント・イーストウッド監督で常連だったトム・スターンと一流の役者・スタッフが揃う本作。
この度公開された特別映像では、本作の大迫力シーンをよりリアルな映像に押し上げている美術について、中でも、物語がほぼ船の上で展開することから徹底的にこだわってつくられた、船のセットについて解説される。
撮影は、ドイツにある大手スタジオ・バーベルスベルクAG、そして、地中海沿岸に位置し、大型水槽を持つマルタ・フィルム・スタジオの2か所で行われた。それらのスタジオではまるまる一隻の船や、貨物室、食堂、動物を飼育する檻、そしてエリオット船長が指揮を執る後甲板といった内装に特化しセットを建設。
そのうちの一部のセットはジンバルシステムに載せられており、海面の動きを再現して、横や前後に傾くように設定されている。海面に浮かぶ船のように大きく揺れるセットに、撮影に参加していた主人公のクレメンス役のコーリー・ホーキンズも「みんな軽く船酔いしていたよ」と振り返る。
マルタ島のセットには全長50メートル越えの一隻の船がまるごと建設された。『バイオハザード ザ・ファイナル』などに参加した経歴の持つ美術のエドワード・トーマスは「凄い達成感だ」と自信を覗かせる。
その船はマルタのスタジオ名物の地中海に面したインフィニティ・プールに浮かべられ、まるで海に本物の船が浮かんでいるような精巧な光景が完成。嵐のシーンはシミュレートされた揺れに加え、ウォーターキャノンとウォーターマシンによる大量の水を使用してリアルに再現された。
トーマスが「搭載したタンクに水を注入すると船が傾く仕掛けだ」と解説するように、セットに埋め込まれた巧みな仕掛けによって、役者たちは激しい雨と船の揺れのなか必死の演技をせざるを得なくなる。また船の動きだけでなく、見た目のエイジングにも細かく手が加えられており、船体からロープや滑車といった小物まで、長年塩水と風にさらされながら航海してきたデメテル号の歴史が表現されている。
アナ役のアシュリン・フランチオージは「巨大なセットが遊び場になったし、世界観の表現に役立ったわ!」と大興奮で語る。本格的なセットで撮影された、リアルな船上パニックに期待が高まる。
映画『ドラキュラ/デメテル号最期の航海』は、現在公開中。
ルーマニアのカルパチア地方から英国ロンドンまで、謎めいた50個の無記名の木箱を運ぶためチャーターされたデメテル号は、洋上で毎夜不可解な出来事に遭遇する。この物語は、デメテル号船長の航海日誌(キャプテンズ・ログ)に記されたおよそ1カ月におよぶ無慈悲な存在と対峙する壮絶な物語である。
監督:アンドレ・ウーヴレダル
原作:ブラム・ストーカー「吸血鬼ドラキュラ」(角川文庫)
出演:コーリー・ホーキンズ、リーアム・カニンガム、デヴィッド・ダストマルチャン、アシュリン・フランチオージ、ハビエル・ボテット、ウディ・ノーマン
配給:東宝東和
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