西島秀俊主演、村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督の映画『ドライブ・マイ・カー』。先日、日本時間の1月9日(日)に発表された第56回全米批評家協会賞で、作品賞、監督賞(『ドライブ・マイ・カー』、『偶然と想像』の2作品に対して)、脚本賞、主演男優賞(西島秀俊)の主要4部門を受賞した。
そしてこの度、日本時間1月10日(月)に開催された第79回ゴールデングローブ賞授賞式にて、本作が非英語映画賞(旧・外国語映画賞)を受賞した。日本映画として同映画賞の非英語映画賞の受賞は実に62年ぶりの快挙。(ノミネートは2019年の是枝裕和監督『万引き家族』以来3年ぶり)。アカデミー賞前哨戦の一つともいわれる同映画祭。本戦への期待もますます高まっている。
これまでに第74回カンヌ国際映画祭にて日本映画初の脚本賞を含む4冠を受賞したのち、第94回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門ショートリストに選ばれている本作。ニューヨーク映画批評家協会賞作品賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞作品賞・脚本賞・監督賞次点、ボストン映画批評家協会賞にて西島秀俊の最優秀男優賞を含む4冠の獲得など、世界中で既に35以上の賞を受賞。
さらに国内外のメディアが選ぶ、2021年ベスト作品でも次々上位にランクイン。主演の西島秀俊は<New York Times>〈Vanity Fair〉、〈Slant Magazine〉にてベストパフォーマーのひとりに選出されており、〈The Film Stage〉では1位を獲得。同サイトでは三浦透子もベストパフォーマー12位に選ばれるなど、本作キャストにも世界から注目が集まっている。
日本では公開されるや「大傑作!美しいラストシーンに涙がこぼれた」「時間を忘れて見入ってしまった」「観るたびに発見がある、3回見ても足りない!」などSNSでは熱量のある口コミとリピーターたちの感想が溢れ、2021年8月の公開から5か月近く各地でロングラン上映が続く盛況ぶり。都内劇場でも満席が続いている。
映画『ドライブ・マイ・カー』は、全国公開中。
俳優であり演出家の家福は、愛する妻と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。行き場のない喪失を抱えて生きる家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていく。
監督・脚本:濱口竜介
原作:村上春樹 「ドライブ・マイ・カー」 (短編小説集「女のいない男たち」所収/文春文庫刊)
出演:西島秀俊、三浦透子、霧島れいか/岡田将生
配給:ビターズ・エンド
©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
公開中
公式サイト dmc.bitters.co.jp