第46回トロント国際映画祭のオフィシャルセレクションとして選出された、先の読めないシーンがノンストップで展開していくシチュエーション・スリラー、映画『デスパレート・ラン』。この度、本作の主演とプロデューサーを務めるナオミ・ワッツが撮影の裏話を明かす特別映像が公開された。
本作は、主人公エイミーが人里離れた森でランニング中に、息子が通う高校で立てこもり事件が発生し、助けも移動手段もない中、スマホ1台で事件解決に向けて走り続けるという新感覚シチュエーション・スリラー。
主演・プロデューサーを務めるのは『マルホランド・ドライブ』(2001)『ザ・リング』(2002)『キング・コング』(2005)等数々のハリウッド作品へ出演し『21 グラム』(2003)『インポッシブル』(2012)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた実績を持つナオミ・ワッツ。愛する息子の安全を守ろうと奮闘する母親役を、ほぼ全編を走り続ける渾身の体当たり演技で務め上げた。
監督は、アンジェリーナ・ジョリー主演のスパイアクション大作『ソルト』のフィリップ・ノイス。さらに脚本には、ライアン・レイノルズが生き埋めにされ脱出を試みる男を演じたシチュエーション・スリラー『[リミット]』のクリス・スパーリングが名を連ねる。
この度公開されたのは、ナオミ・ワッツが、役作りや、ほぼ全編1人で走り続けた過酷な撮影裏について明かす特別映像。映像では、事故で亡くなった夫の一周忌を前に、まだ寂しさを拭い切れない主人公のエイミーや、その家族の日常を捉えた物語の始まりをナオミ・ワッツが振り返る。
立てこもり事件に巻き込まれた息子を救うため、スマホ1台を手に走り続けるという設定から、ワッツは入念なランニングのトレーニングを行い撮影に参加。しかし、実際に撮影に入ると想定外の出来事があったそうで、「短いシーンを走るだろうと思っていたけど、撮影現場に着くと引きの画角から長いシーンを撮影すると知った」と語った。この撮影手法はフィリップ・ノイス監督の緊張感を引き立てる演出の一つで、そのため撮影中ワッツは毎日筋肉痛に苦しめられたが、持ち前の運動神経を発揮し過酷な撮影を見事に走り抜いた。
1人でほぼ全編走り続けるという演技は、彼女の長いキャリアの中でも初めての挑戦だったという。「新しい挑戦だったので不安もあったし興奮していた。電話の先には 2 人の俳優がいて大きな助けになってくれた」と語るように、現場ではエイミーの電話相手役の俳優たちも自動車で帯同し、タイミングを合わせて電話をするという形で撮影が進行した。パニックから恐怖、そして無力感まで様々に揺れ動くエイミーの感情を表現したワッツは「体が疲れると頭で考えられなくなり、ただ集中することに必死だった。私自身走ることに助けられたと思う」と、まさに満身創痍で役に挑んだ。
映画『デスパレート・ラン』は、2023年5月12日(金)より、全国公開。
夫に先立たれたばかりのエイミー・カーは、幼い娘と高校生の息子のために、小さな町で平穏な生活を取り戻そうと懸命に働いている。ある朝エイミーがひとり森の中をジョギングしていると、息子の通う高校で立てこもり事件が発生し、町が大混乱に陥る。助けも移動手段もない中、エイミーは愛する息子を救うため、たったひとつのスマホを駆使して必死に時間との闘いに挑む。
監督:フィリップ・ノイス
出演:ナオミ・ワッツ
配給:イオンエンターテイメント
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2023年5月12日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開
公式サイト desperate-run