【コメント】
▼山田洋次 (映画監督)
出演者とスタッフが心からの愛情をこめて
昔ながらの床屋さんの世界を描き切った。
日本で、どうしてこんな映画が作れないのだろう。
▼内館牧子 (脚本家)
痛快な物語である。
実はそんなできごとは何ひとつ起こらないし、静謐な一編である。
快哉を叫びたくなるのは、高齢な主人公が徹底して自分の思いのままに生きる姿だ。
若者に取り入ろうとも思わず、何を言われようが思ったように生きる。
痛快を通り越して美しくさえある。愚痴の多い高齢者は必見。
▼久住昌之 (マンガ家・音楽家)
ボクが今作りたい映画だと思った
監督の淡々とした静かな視線が素晴らしい。
ボクが原作をした漫画「孤独のグルメ」の作画を担当した谷口ジローさんの表現にも通じています。
ルー・シャオフェンさんをはじめ、役者陣の押さえた演技も、心に染み入りました。
今こそ、こういう感性、作品が必要な時代なのではないでしょうか。
▼松浦弥太郎 (エッセイスト)
正直、親切、笑顔、今日もていねいに。
このすべてがこの映画には詰まっている。
こうやって生きればいいと教えてくれている。
▼小谷実由 (モデル)
時間はあっという間に過ぎるけど、
思い出や記憶は積み重なり人生に暖かさを添えていく。
日々に心配や不安はなくならない、
それでもこのまま思う通りに
まっすぐ行けばいいと教えてくれた気がした。
▼風吹ジュン (女優)
危ない剃刀とハサミで大切な頭や顔を触られて平気なのは何故?それは‥‥さっぱりするから!
アジア映画のなかでも…「本日公休」は心や肌にしっくり来る嬉しい作品!何故か懐かしい床屋さんを覗き込めば?
無意識のうちに私は誰かに連れられアールイさんの世界にいる。
アールイの後を浮遊する経験すれば‥‥
あなたもしっくり?いやさっぱりすると思う‥‥。
▼伊藤かずえ (女優)
一人で理髪店を営む女将。その店の常連客、女将の家族。 淡々と過ぎてゆく日常。 女将の日記をゆっくりとめくっていくような、ノスタルジックな作品。 女将の愛車は私の愛車と同じく30年の月日を共にしている所が、共感できました。
映画『本日公休』は、2024年9月20日(金)より全国順次ロードショー。
台中にある昔ながらの理髪店。女手ひとつで育て上げた3人の子供たちも既に独立し、店主のアールイは今日も一人店に立ち、常連客を相手にハサミの音を響かせる。息子の卒業式に出席するため整髪に来た紳士、親に内緒で流行りのヘアスタイルにして欲しいと懇願する中学生。娘や息子に「こんな理髪店は時代遅れ」と言われても、40年続けた店と常連客を大切に想い、アールイは、せわしくも充実した日々を送っている。そんなある日、離れた町から通ってくれていた常連客の“先生”が病の床に伏したことを知ったアールイは、店に「本日公休」の札を掲げ、古びた愛車でその町へ向かうが‥‥。
監督・脚本:フー・ティエンユー
出演:ルー・シャオフェン、フー・モンボー、ファン・ジーヨウ、チェン・ボーリン、リン・ボーホン
配給:ザジフィルムズ
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2024年9月20日(金) 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
公式サイト zaziefilms.com/dayoff/