1897年の初演以降、日本をはじめ世界各地で幾度となく上演され、映画化・ミュージカル化されている稀代の名作「シラノ・ド・ベルジュラック」。いつの時代も人々が共感し、感動の涙を誘い、愛され続けている不朽の物語を『プライドと偏見』(05)、『つぐない』(07)、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(17)のジョー・ライト監督が壮大なスケールで再構築し、豪華スタッフ&キャストと共に完成させたミュージカル映画『シラノ』。
主人公の剣豪にして詩人のシラノを演じるのは、HBO制作のテレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でエミー賞やゴールデングローブ賞などに輝いた実力派俳優ピーター・ディンクレイジ。さらに、シラノの親友であり思い人であるヒロイン、ロクサーヌを『マグニフィセント・セブン』などで知られる注目の若手女優ヘイリー・ベネットが、ロクサーヌが片思いをする口下手なクリスチャンをケルヴィン・ハリソン・Jr.が務めている。
この度、ピーター・ディングレイジが演じる全く新しい設定の“シラノ”に迫る特別映像が公開された。
本作では脚本を務めるエリカ・シュミットがミュージカル化したものが基になっており、ベースとなるストーリーは同様だが、決定的に大きな違いは主人公シラノのコンプレックスを大きな鼻から変更した点。映像では、シラノが小柄な体格ながら勇敢に立ち向い多才である一方、彼の唯一の弱点である“愛される自信がない”ことが打ち明けられている。ミュージカル版に引き続きピーターと共演したロクサーヌ演じるヘイリー・ベネットは「ピーター・ディングレイジは驚くほど繊細で、彼にしかできないシラノを演じている。ピーター史上最高の演技よ」と絶賛。また、コンプレックスを抱えているシラノが「“自分なんて…”と卑下する気持ちが私にはよく分かる。だが、そう感じることは誰にでもある」と語るピーター。そして、「シラノの物語は他の誰でもない自分を受け入れる物語なんだ」という感慨深いメッセージで締めくくられている。
また、映画でピーターが生歌を披露しているのは本作が初。プロデューサーのエリック・フェルナーは「素晴らしい役者だということはよく知っているが、舞台の彼を見ていない人は、彼の歌をまだ聞いたことがない。私は彼が歌うのを聞いたとき、あまりに素晴らしい歌い手で衝撃を受けたよ。甘美で、心に残る、魅力的なバリトンボイスなんだ」とコメントしている。
映画賞レースのノミネーションが次々と発表されている中、デトロイト映画批評家協会賞では、作品賞・主演男優賞(ピーター・ディンクレイジ)の見事主要部門を受賞。さらに、第26回サテライト賞では 「作品賞(コメディ/ミュージカル)・主演男優賞(コメディ/ミュージカル)・衣装デザイン賞」などの主要部門に、 中でも主演男優賞(ピーター・ディンクレイジ)では放送映画批評家協会賞やハリウッド映画批評家協会賞をはじめ英国アカデミー賞では英国作品賞の他4部門にノミネートするなど、多くの賞レースでノミネートを果たしている。そして第94回アカデミー賞では衣装デザイン賞にノミネートを果たしている。
映画『シラノ』は2月25日(金)より全国公開。
物語の舞台は17世紀フランス。 剣の腕前だけでなく、優れた詩を書く才能をもつフランス軍きっての騎士シラノは、仲間たちからも絶大なる信頼を置かれていたが、自身の外見に自信が持てず、想いを寄せるロクサーヌに、心に秘めた気持ちをずっと告げることができない。そんな胸の内を知らないロクサーヌはシラノと同じ隊に配属された青年クリスチャンに惹かれ、こともあろうにシラノに恋の仲立ちをお願いする。複雑な気持ちを抱えながらも、愛する人の願いを叶えようとするシラノは、溢れる愛情を言葉で表現する才能がないクリスチャンに代わって、自身の想いを文字に込めて、ロクサーヌへのラブレターを書くことに。果たして、三人が求める純真な愛の行方は。
監督:ジョー・ライト
原作:エドモン・ロスタン
出演:ピーター・ディンクレイジ、ヘイリー・ベネット、ケルヴィン・ハリソン・Jr.、ベン・メンデルソーン
配給:東宝東和
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2022年2月25日(金) 全国公開
公式サイト cyrano-movie.jp