世界中の映画祭で観客賞を受賞した感動作、映画『クレッシェンド 音楽の架け橋』が公開される。
“世界で最も解決が難しい”とされ、今なお武力衝突が続くパレスチナとイスラエルから、音楽家を夢見る若者たちを集めてオーケストラが結成される。現実にはあり得ない物語に見えるが、実在の管弦楽団へのインスパイアから生まれたという驚きの物語。若者たちの対立と葛藤、恋と友情を彩るのは、誰もが知るクラシックの名曲の数々。和平コンサートが目前に迫った21日間の合宿で、激しく憎しみをぶつけ合う団員たち。ラストに待つ、あらゆる障害を乗り越えた“魂の演奏”とは。
この度、名曲「カノン」「四季」「ボレロ」が胸に迫る本予告映像が公開された。
あわせて、音楽家や映画人、ジャーナリストなど、各界の第一線で活躍する著名人総勢9名から本作への絶賛コメントが到着。
■石丸幹二(俳優・歌手)
音楽は、世界の共通言語。未来を担う彼らの瞳が、憎しみで閉ざされてしまわぬよう、しっかりと隣人の瞳に応え、希望の光を分かち合っていけるよう、切に願う。
■菊池亮太 (ピアニスト)
古来より偉大な音楽家達の多くは、紛争や人種差別、政治的抑圧の中で激動の世界と戦いながら、それでも何かを伝えるために音楽を作ってきた。 この映画は、平和に慣れた我々によりリアルにその事実を突きつけてくる。
■黒柳徹子(女優・ユニセフ親善大使)
音楽は素晴らしい!なんて、しゃれた映画なんでしょう。音楽が平和を連れてくる。そのことが、この映画で何よりも、はっきりする。その懸け橋に、オーケストラを使った監督に、心からブラボーを!!
■廣津留すみれ(ヴァイオリニスト)
「音楽で世界を平和に」なんて夢物語なのかもしれない、命をかけて音を紡ぐ若者たちの姿に冷酷な現実を突きつけられます。それでも対話を続けることの大切さと尊さ。多くの人に届いてほしい。
■藤田真央(ピアニスト)
こんな悲しくて切ない音楽を聴いたのは初めての体験です。この2月、私はまさにイスラエルのテルアビブで、イスラエル・フィルハーモニーと1週間に渡りコンサートをしますが、世界平和を願わずにはいられません。音楽に力を!!
■宮本笑里(ヴァイオリニスト)
『弦は銃じゃない、体の一部だ』例えの「銃」に胸を抉られた。あらゆる障害、葛藤のなかを乗り越えようとする姿は言葉に出来ないほどに美しく、魂を感じる。祈りの想いが響き溢れるラストシーンは脳裏に刻まれます。
■安田菜津紀(NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
「分かり合える」「許し合える」‥‥構造的な暴力を無視して、安易な言葉を投げかけることはできないかもしれない。大切なのは「それでも‥‥」と相手に歩み寄る小さな一歩の積み重ねなのだと思う。
■柳澤寿男(バルカン室内管弦楽団音楽監督・指揮者)
音楽が民族対立から生まれた悲しみを乗り越え、憎しみの心を和らげる様を何度も経験してきました。それらはすべて会うことから始まります。「CRESCENDO」が奏でた最後の音楽は人間誰もが心の奥底に持っている共存共栄のハーモニーなのです。
■山田洋次(映画監督)
国や民族同士が憎しみ合い、紛争が絶えない愚かしさに対し、怒りをぶつけるように「ボレロ」が美しく演奏される。これぞ現代の音楽映画。
ヨーロッパからアメリカまで、様々な地域の国際映画祭で上映され、熱い喝采のもと4つの観客賞に輝いた感動作、映画『クレッシェンド 音楽の架け橋』は2022年1月28日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほかにて全国公開。
世界的に有名な指揮者のエドゥアルト・スポルクは、紛争中のパレスチナとイスラエルから若者たちを集めてオーケストラを編成し、平和を祈ってコンサートを開くというプロジェクトを引き受ける。オーディションを勝ち抜き、家族の反対や軍の検問を乗り越え、音楽家になるチャンスを掴んだ20余人の若者たち。しかし、戦車やテロの攻撃に晒され憎み合う両陣営は激しくぶつかり合ってしまう。そこでスポルクは彼らを南チロルでの21日間の合宿に連れ出す。寝食を共にし、互いの音に耳を傾け、経験を語り合い、少しずつ心の壁を溶かしていく若者たち。だがコンサートの前日、ようやく心を一つにした彼らに、想像もしなかった事件が起きる。
監督:ドロール・ザハヴィ
出演:ペーター・シモニシェック ほか
配給:松竹
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2022年1月28日(金) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほかにて全国公開