オーストリア皇妃エリザベートを大胆な解釈で現代に蘇らせ、カンヌをはじめ世界中から絶賛された、映画『エリザベート 1878』の予告映像と場面写真が公開された。
『エリザベート 1878』は、ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われ、「シシィ」の愛称で広く知られるオーストリアの伝説的皇妃エリザベートを『ファントム・スレッド』のヴィッキー・クリープスが演じ、これまでにない大胆かつ自由奔放な表現で、2022年の第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で最優秀演技賞受賞、第95回アカデミー賞でオーストリア代表として国際長編映画賞ショートリストに選出されるなど、高い評価を得た注目作。
この度公開された予告映像では『レミーのおいしいレストラン』の主題歌でも知られ、映画音楽も手掛けるフランスの人気シンガー、カミーユの楽曲「She Was」にのせて、40歳を迎えたエリザベートが抱える、「美」の象徴として世間からの期待に応えることへの葛藤や、夫であるオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフからの圧力に反抗していく姿が描かれる。
「若さ」「美しさ」という基準によってのみ存在価値を図られてきたエリザベートのイメージを大きく覆し、大胆で現代的な「シシィ」像を打ち立てたヴィッキー・クリープスの圧巻のパフォーマンスは必見。
また、本作ではハプスブルク帝国が最後の輝きを放っていた19世紀末を、史実に捉われない斬新な演出や美術で再現する。衣装を手掛けたモニカ・バッティンガーは2023年のオーストリア映画賞や、ノースダコタ映画批評家協会賞、第35回シカゴ映画批評家協会賞で衣装デザイン賞にノミネートされており、ファッションアイコンとしても知られるエリザベートの煌びやかなドレスなど、衣装の数々も本作の見所のひとつとなっている。
さらに本作をいち早く鑑賞した、宝塚歌劇団、東宝ミュージカルの人気演目『エリザベート』の演出を手掛けてきた演出家、小池修一郎からも絶賛コメントが寄せられた。
▼小池修一郎(宝塚歌劇団演出家)コメント
今まで「謎めいた」と形容されて来たオーストリー皇后エリザベート。その人生の真実を、1878年1年間の彼女の生活を追うセミ・ドキュメンタリー的なタッチで描く異色作。女性監督ならではの視点が、彼女の生き方に新たな光を当てている。
映画『エリザベート 1878』は、2023年8月25日(金)より全国順次ロードショー。
ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリア皇妃エリザベート。1877年のクリスマス・イヴに40歳の誕生日を迎えた彼女は、コルセットをきつく締め、世間のイメージを維持するために奮闘するも、厳格で形式的な公務にますます窮屈さを覚えていく。人生に対する情熱や知識への渇望、若き日々のような刺激を求めて、イングランドやバイエルンを旅し、かつての恋人や古い友人を訪ねる中、誇張された自身のイメージに反抗し、プライドを取り戻すために思いついたある計画とは。
監督・脚本:マリー・クロイツァー
出演:ヴィッキー・クリープス、フロリアン・タイヒトマイスター、カタリーナ・ローレンツ、マヌエル・ルバイ、フィネガン・オールドフィールド、コリン・モーガン
配給:トランスフォーマー、ミモザフィルムズ
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2023年8月25日(金)TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか 全国順次公開