実話を基に描かれる、海の男たちの誇りと絆の戦争秘話、映画『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』。この度、本作の予告映像とポスターが公開された。
本作は、第二次大戦下に、イタリア海軍の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニが沈めた敵国船の乗組員を救助したという実話を基に、戦時下においても決して失われることのない海の男たちの誇りとシーマンシップを描く。
監督は本作で2度目のヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に選出されたエドアルド・デ・アンジェリス。主演のサルヴァトーレ・トーダロ艦長を演じるのは数々のイタリア映画の巨匠たちに重宝される名優ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。
イタリア海軍潜水艦コマンダンテ・カッペリーニは1939年に就役し第二次大戦に参戦、戦局によってイタリア、ドイツ、日本と渡り歩き数奇な運命を辿った潜水艦。1943年のイタリア降伏後、日本軍によって拿捕され「アキラ3号」と仮称され、その後ドイツ軍に引き渡され「UIT24」と名を改め、さらにドイツ降伏後には日本軍に接収され「伊号第五百三潜水艦」として特殊警備潜水艦となり、1945年の日本軍降伏後に連合国に接収され、紀伊水道で海没処分された。
ドイツ軍下にあってもドイツの傀儡であるサロ政権側についたイタリア海軍兵が乗艦し、日本軍下でも日本側についたイタリア人水兵が乗艦していた。戦後も日本に残り遺族は現在も日本で暮らしている。本艦をモチーフにしたスペシャルテレビドラマが二宮和也主演で制作され、「潜水艦カッペリーニ号の冒険」として2022年正月に放映されて話題となった。
映画『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』は、2024年7月5日(金)より全国公開。
1940年10月、イタリア海軍潜水艦コマンダンテ・カッペリーニは、イギリス軍への物資供給を断つために地中海からジブラルタル海峡を抜けて大西洋に向かっていた。その作戦行動中、船籍不明の貨物船に遭遇。艦砲を装備し、戦争地帯で灯火管制をしての航行であったためこれを撃沈。だがそれは中立国であるはずのベルギー船籍の自衛武装を備えた貨物船カバロ号だった。“イタリア海軍一無謀な少佐”サルヴァトーレ・トーダロ艦長は「我々は敵船を容赦なく沈めるが、人間は助けよう」とその乗組員たちを救助し、彼らを最寄りの安全な港まで運んでいく決断を下す。
監督:エドアルド・デ・アンジェリス
出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、マッシミリアーノ・ロッシ、ヨハン・ヘルデンベルグ、パオロ・ボナチェリ、シルヴィア・ダミーコ
配給:彩プロ
©2023 INDIGO FILM-O’GROOVE-TRAMP LTD-VGROOVE-WISE PICTURES
2024年7月5日(金) TOHOシネズ日比谷ほか全国公開
公式サイト comandante.ayapro