サンダンス映画祭で上映されるや、世界のバイヤーがその権利に殺到。史上最多受賞&史上最高額26億円落札のニュースで世界を沸かせた、映画『コーダ あいのうた』が、日本時間2月8日(火)に行われた第94回アカデミー賞ノミネーション発表にて作品賞、脚色賞、助演男優賞など全3部門にノミネートされた。
主人公・ルビーの“耳の聞こえない父親”を演じたトロイ・コッツァーは、男性のろう者の俳優としては、アカデミー歴史上初のノミネートを果たした。本作でトロイと夫婦役を演じているマーリー・マトリンは、かつて出演した『愛は静けさの中に』で第59回アカデミー賞主演女優賞を受賞した、女性唯一のろう者でもある俳優。トロイが受賞した際は“世界唯一のアカデミー賞夫婦”の誕生となる。
「CODA(コーダ)」とは、Children of Deaf Adults=“耳の聴こえない両親に育てられた子ども”の意。また、音楽用語としては、楽曲や楽章の締めを表す=新たな章の始まりの意味も併せ持つ。日本で公開されるやいなや「ここ最近で一番号泣」「早くも今年ベスト」「歌声に酔いしれた」など大絶賛の声がSNSに続出、全国の上映劇場でも公開3週目にして満席の回が続出している。
映画『コーダ あいのうた』は公開中。
豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし‥‥。
監督・脚本:シアン・ヘダー
出演:エミリア・ジョーンズ、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、マーリー・マトリン
配給:ギャガ GAGA★
© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
公開中
公式HP gaga.ne.jp/coda