Oct 20, 2023 news

小津安二郎のレガシーを受け継ぐ、トルコ映画の次世代を担うベキル・ビュルビュル監督による現代社会の寓話 映画『葬送のカーネーション』

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ベキル・ビュルビュル監督による現代社会の寓話、トルコ映画『葬送のカーネーション』のティザー予告が公開された。

第27回ソフィア国際映画祭・審査員特別賞受賞、第28回テトゥアン地中海映画祭・コンペティショングランプリ受賞、そして2022年には東京国際映画祭・アジアの未来部門に出品されるなど、「現代トルコ映画の到達点」として世界各国で注目を浴びる本作。

トルコ南東部。 少⼥ハリメは、祖⽗のムサが約束を交わしたという亡き祖⺟の遺体を故郷の地に埋葬するため、祖⽗と棺とともに旅をしている。紛争の続く場所へ帰りたくないハリメだったが、親を亡くし、仕⽅なく一緒に歩く。ハリメたちは、旅で出会う様々な⼈たちから、まるで神の啓⽰のような“⽣きる⾔葉” を授かりながら進んでゆく。

リアリズムとファンタジーが交差する物語の舞台は、荒涼とした冬景⾊のトルコ南東部。孫娘ハリメを演じるのは、本作が初の演技経験となった、シリアで⽣まれ戦争のためトルコに移住したシャム・シェリット・ゼイダン。年老いたムサを演じるのはトルコで映画・舞台・テレビドラマで活躍する実力派俳優のデミル・パルスジャン。

監督を務めるのはトルコではユルマズ・ギュネイ、ヌリ・ビルゲ・ジェイランに続く“次世代の才能”との呼び声高いベキル・ビュルビュル監督。彼は⼩津安二郎を敬愛し、本作で描かれている「死と旅」というテーマも、数々の⼩津映画から受け継いだレガシーだと語る。

映画『葬送のカーネーション』は2024年1月12日(金)より全国順次公開。

作品情報
映画『葬送のカーネーション』

荒涼とした冬景⾊のトルコ南東部。 両親を亡くした少⼥ハリメは、祖⽗のムサが約束を交わしたという亡き祖⺟の遺体を故郷の地に埋葬するため、祖⽗と棺とともに旅をすることに。 途中で出会う人々から “生きる言葉”を授かる。ハリメと祖父が、その先にある越境の瞬間を夢見ながら歩みを続けてゆく寓話的物語。

監督 : ベキル・ビュルビュル

出演: シャム・シェリット・ゼイダン, デミル・パルスジャン

配給:ラビットハウス

©FilmCode

2024年1月12日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、恵比寿ガーデンシネマ他 全国順次公開

公式サイト cloves-carnations