A24が、史上最大の製作費を投じてアメリカで起きる内戦を描く話題作、映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』。この度、本作の「360°体感!立体音響予告映像」が公開された。
メガホンをとったのは『28日後…』で脚本を担当し、長編デビュー作『エクス・マキナ』で 第88回アカデミー賞視覚効果賞を受賞したアレックス・ガーランド。映画の舞台は、連邦政府から19もの州が離脱したアメリカ。テキサスとカリフォルニアの同盟からなる“西部勢力”と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。就任 3期目に突入した権威主義的な大統領はテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。ニューヨークに滞在していた4人のジャーナリストは、14ヶ月一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うため、ホワイトハウスへと向かう。だが戦場と化した旅路を行く中で、内戦の恐怖と狂気に呑み込まれていく。
本作は、圧倒的没入感を演出する“逃げ場の無い”サウンドデザインも話題となっている。手掛けたのは、『ゼロ・グラビティ』で第86回アカデミー賞・音響編集賞を獲得したサウンドデザイナー、グレン・フリーマントル。『ゼロ・グラビティ』では、宇宙空間に突然放り込まれてしまった人間が陥る“音のない世界の音”を再現。本作では「戦場のど真ん中に放り込まれて、身動きができなくなったよう」な状況を再現する。
フリーマントルが目指すこの没入体験に少しでも近付いてもらうために企画されたのが、今回の「360°体感!立体音響予告映像」。この取り組みは、イヤホンを装着することで余計な音を遮断すると同時に、360°方向から迫ってくる戦場の音の中に飛び込んでいくようなサウンドがデザインされた、映画予告史上初の試みとなっている。
映像の制作にあたった予告篇制作会社バカ・ザ・バッカのディレクター壽崎誠氏は「物語を伝えるより、戦場を体験できるよう絵音ともに臨場感を意識しながら製作した」と通常の予告制作時との違いを振り返り、難しかった点として「<立体音響>はスタジオでないと実現できないので、(イヤホンでの)音の聞こえ方を想像しながら制作した点」と述べ、これから映画を観る人に向けて「まさに戦場にいるかのような映画ですので、覚悟を持ってぜひ劇場へ」とメッセージを寄せた。
映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は、2024年10月4日(金)より全国公開。
舞台は、連邦政府から19の州が離脱したという近未来のアメリカ。国内で大規模な分断が進み、カリフォルニア州とテキサス州が同盟した西部勢力と政府軍による内戦が勃発していた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリスト・チームは、ニューヨークから約1300km、戦場と化した道を走り、大統領がホワイトハウスに立てこもる首都・ワシントンDCへと向かう。
監督:アレックス・ガーランド
出演:キルステン・ダンスト、ワグネル・モウラ、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、ケイリー・スピーニ―
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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2024年10月4日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開