『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~』や『くれなずめ』と2021年も注目作が続いている松居大悟監督が、主演に池松壮亮と伊藤沙莉を迎えて描くラブストーリー、映画『ちょっと思い出しただけ』。
ロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観が自身のオールタイムベストに挙げるジム・ジャームッシュ監督の映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた新曲「ナイトオンザプラネット」をもとに松居監督が書き上げた、初の完全オリジナルラブストーリー。
この度、本作の予告映像が公開された。
怪我でダンサーの道を諦めた照生とタクシードライバーの葉。2人を中心に関わる登場人物たちとの会話を通じて、都会の夜に無数に輝く人生の機微を繊細かつユーモラスに映し出した。年に一度訪れるある1日だけ遡り、現代を反映させつつ描いた松居監督独自の物語となっている。
あわせて8種類のフライヤーのビジュアルも公開された。
こっそりタクシーを使ってドライブデートを楽しむ二人、小さな鉢植えを手にふざけ合いながらデートに向かう二人、手をつないでアパート前の階段を駆け下りる幸せそうな二人、水族館で秘密の時間を過ごす二人といった、照生と葉の何でも無い一日が切り取られている。そのどれもが笑顔に溢れ、幸せな日々を感じさせるものでありながら、どこかに“二度と戻れない”と思わせる儚さと切なさが溢れ、胸を締め付けられると共に、二人の物語に強く惹きつけられるエモーショナルなデザインに。
さらに、場面写真では、池松、伊藤のほかに、ジム・ジャームッシュ監督の『ミステリー・トレイン』、『パターソン』に出演している永瀬正敏、バー「とまり木」のマスター役を演じる國村隼、「とまり木」の常連客フミオ役の成田凌、照生のダンス仲間である泉美役を演じた河合優実、そして、ミュージシャンの男役として出演も果たした尾崎世界観などの姿も公開された。
第34回東京国際映画祭でコンペティション部門に出品され、観客賞とスペシャル・メンションをW受賞した、映画『ちょっと思い出しただけ』は2022年2月11日(金・祝)より全国公開。
照明スタッフの照生と、タクシードライバーの葉。物語はふたりが別れてしまった後から始まり、時が巻き戻されていく。愛し合った日、喧嘩した日、冗談を言い合った日、出会った日‥‥。コロナ禍より前の世界に戻れないように、誰もが戻れない過去を抱えて生きている。そんな日々を“ちょっと思い出しただけ”。
監督・脚本:松居大悟
出演:池松壮亮、伊藤沙莉、河合優実、尾崎世界観、國村隼、永瀬正敏
制作・配給:東京テアトル
©2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会
2022年2月11日(金・祝) 全国公開
公式サイト choiomo.com