映画史に欠かせない女性監督、シャンタル・アケルマンの特集上映「シャンタル・アケルマン映画祭2024」が、一昨年、去年に続いて開催される。
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ベルギー出身、フランスを中心に活躍した女性監督シャンタル・アケルマン。平凡な主婦の日常を描き、映画界に革命を起こした3時間を超える大作『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』は2022年、英国映画協会が10年ぶりに更新した「史上最高の映画100」にて1位に選ばれるなど、今もなお世界に衝撃を与え続け、ファンを増やし続けている。
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3回目となる「シャンタル・アケルマン映画祭2024」では、『ジャンヌ・ディエルマン~』を含む、昨年までに上映された12作品を上映。加えて、映画祭初上映作品として、アケルマン監督にとって重要な連作「ドキュメンタリー三部作」より、アメリカ南部に根強く残る人種差別の実態を描く『南』と、危険を冒してでもアメリカに渡ろうとする移民たちの運命を追った『向こう側から』、そしてアケルマンの感性が冴えわたる初期の『ホテル・モンタレー』がラインナップに並ぶ。
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また、「ドキュメンタリー三部作」ほか『囚われの女』『オルメイヤーの阿房宮』、遺作の『ノー・ホーム・ムーヴィー』の編集も手掛け、30年以上も公私共にアケルマンと親交があったクレール・アテルトンが初来日し、トークイベントに登壇する予定となっている。
特集上映「シャンタル・アケルマン映画祭2024」は、2024年6月19日(水)〜7月7日(日) 東京日仏学院エスパス・イマージュにて開催。
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今年で3回目を迎える、映画史に欠かせない女性監督、シャンタル・アケルマンの特集上映。
【映画祭 初上映作品】
『ホテル・モンタレー』
『南』
『向こう側から』
(そのほか 上映作品)
『街をぶっ飛ばせ』
『私、あなた、彼、彼女』
『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』
『家からの手紙』
『アンナの出会い』
『一晩中』
『ゴールデン・エイティーズ』
『アメリカン・ストーリーズ/食事・家族・哲学』
『東から』
『囚われの女』
『オルメイヤーの阿房宮』
『ノー・ホーム・ムーヴィー』
配給営業:コピアポア・フィルム
©Fondation Chantal Akerman
2024年6月19日(水)〜7月7日(日) 東京日仏学院エスパス・イマージュにて開催
公式サイト chantalakermanfilmfes