Feb 17, 2025 news

【独占】作曲家フォルカー・バーテルマンが最小限の音で紡ぐ緊張感! 『西部戦線異状なし』での経験を活かした、映画『教皇選挙』の音楽設計の秘密とは 

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本年度、第97回アカデミー賞において作品賞ほか8部門にノミネートされた、レイフ・ファインズ主演 エドワード・ベルガー監督最新作、映画『教皇選挙』。この度、本作の音楽を手掛けた、作曲家 フォルカー・バーテルマンのインタビュー映像が公開された。

本作は、カトリックの総本山バチカンで、トップに君臨するローマ教皇を決める教皇選挙“コンクラーベ”の内幕を描く極上のミステリー。ジャーナリスト兼作家のロバート・ハリスの原作を、『裏切りのサーカス』でアカデミー賞にノミネートされたピーター・ストローハンが脚色し、Netflix『西部戦線異状なし』のエドワード・ベルガー監督が映画化した。キャストには、『ハリー・ポッター』『007』シリーズのレイフ・ファインズのほか、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニといったベテラン俳優たちが結集する。

本作の音楽を手掛けたのは、エドワード・ベルガー監督の前作 Netflix『西部戦線異状なし』でアカデミー賞作曲賞を受賞、本作でもアカデミー賞作曲賞にノミネートを果たした作曲家のフォルカー・バーテルマン。ハウシュカの名でダスティン・オハロランとともに音楽を務めた『LION ライオン 25年目のただいま』でアカデミー賞作曲賞にノミネートされ注目を集めて以降、映画やTVドラマの音楽を多数手がけている。

この度、そんなフォルカー・バーテルマンが、本作『教皇選挙』における音楽設計の秘密について語る特別映像が公開された。バーテルマンは本作のテーマ曲において、最小限の音で教皇選挙の密室に漂う緊張感を表現するべく、2つの主旋律を採用した。一つは、主人公ローレンスの心情を表現するために採用した、ガラス棒を濡れた手で触って音を出すクリスタル・バシェという楽器。クリスタル・バシェ特有の遠くから聞こえてくるエコーのような響きを用いることで「彼の模索や疑念を曲調で表現したかった。作品の中で繰り返される心情だ」とバーテルマンは語る。

そしてもう一つの主旋律には弦楽器を使用。緊張感のある場面では弦楽器のスタッカートを強く効かせており「不正の調査における緊張感を表現する、不安を煽るような旋律だ」と話す。

バーテルマンは『西部戦線異状なし』での経験を通じ、最小限の音楽を注意深く配置することで強い効果を生み出せることを学び、今回も同じアプローチを採用。「音楽を限定することで、小さな音にも耳を傾けることができる。時には私が作る音楽よりも、人の呼吸が適する場面もある。小さな音も上手く使えば、大きな効果を生む」とそのこだわりを明かした。

映画『教皇選挙』は、2025年3月20日(木・祝)より全国ロードショー。

作品情報
映画『教皇選挙』

全世界に14億人以上の信徒を有するキリスト教最大の教派・カトリック教会。その最高指導者にして、バチカン市国の元首であるローマ教皇が死去した。悲しみに暮れる暇もなく、ローレンス枢機卿は新教皇を決める教皇選挙“コンクラーベ”を執り仕切ることに。世界中から100人を超える強力な候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の閉ざされた扉の向こうで極秘の投票が始まった。票が割れるなか、水面下で蠢く陰謀、差別、スキャンダルの数々。ローレンスはその渦中、バチカンを震撼させるある秘密を知る。

監督:エドワード・ベルガー

原作:ロバート・ハリス著「CONCLAVE」

出演:レイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニ

配給:キノフィルムズ

© 2024 Conclave Distribution, LLC.

2025年3月20日(木・祝) TOHOシネマズ シャンテ 他 全国ロードショー

公式サイト cclv-movie