Nov 04, 2022 news

真実を語るのは誰!? クセ強キャラたちによる強烈なセリフの応酬 映画『母性』

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ベストセラー小説家の湊かなえが「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説」とまで語った渾身の作品で、累計発行部数110万部を突破した同名小説が映画化した、映画『母性』。

ある未解決事件の語り手となる母娘を演じるのは、戸田恵梨香と永野芽郁。人気実力トップクラスの2人の女優が、繊細かつ大胆な演技で新境地を切り開く。さらに、物語に登場するひと際キャラの濃い母娘たちを、大地真央、高畑淳子、中村ゆり、山下リオが熱演。監督を務めるのは人間ドラマの名手、廣木隆一。

この度、TV SPOT「クセ強キャラ篇」が公開された。

映像では、ヒロイン母・ルミ子(戸田恵梨香)、空気読めない娘・清佳(永野芽郁)、口悪義母(高畑淳子)、お上品ママ(大地真央)、四者四様のインパクトが息つく暇もなくやってくる。かつ、苛烈なセリフの応酬が繰り広げられており、“母性”に惑わされる彼女たちは一体どんなシチュエーションでこんな言葉を吐きかけざるを得なくなるのか、ぞわぞわと好奇心をそそり、短い映像ながら各役者の“怪物”っぷりがうかがえる。

「本当に難しい作品だったと思います。ほとんどのキャストの方が試行錯誤しながら、悩みながら進めていたと思います。」と振り返る戸田だが、本作で演じた母・ルミ子のクセの強さは、自身のキャリアのなかでもかなり難解な役柄だったよう。

「ルミ子は、親から受け取った愛情や意思、その経験から形成される自身の価値観を娘に押し付けてしまう人だったので、彼女にとっては普通なんだけど周りからはおかしく見える、でも猟奇的なほどおかしい人には見えないようにするといったような微妙なラインはすごく考えました。頭をたくさん使った現場でしたね」と明かしている。

最初にオファーが来た際、親子ほどの歳が離れているのか調べたくらい、永野の母なんて演じられるのか?と心配したというが、劇中では学生時代から母親まで20年以上の幅広い年齢を見事に演じている姿も必見。

先日、第41回バンクーバー国際映画祭にて正式招待作品として華々しくワールドプレミアが行われ、第35回東京国際映画祭ではガラ・セレクション部門作品として招待。日比谷で開催されたオープニングレッドカーペットでの戸田&永野の煌びやかな装いが大きな話題を呼んだのち、国内初上映となったジャパンプレミア後には“母性”に惑わされた観客たちによる感想がSNS上で飛び交っている。

その中でも役者たちの演技について「戸田恵梨香さんは、間違いなく今年の主演女優賞の一角に入るであろう怪演」「永野さんの演技の説得力がすごい」「原作を完全再現したキャスティングに脱帽」など称賛を集めている。

映画『母性』は、11月23日(水・祝)より全国公開。

作品情報
映画『母性』

女子高生が自ら命を絶った。その真相は不明。事件は、なぜ起きたのか?普通に見えた日常に、静かに刻み込まれた傷跡。愛せない母と、愛されたい娘。同じ時・同じ出来事を回想しているはずなのに、ふたりの話は次第に食い違っていく‥‥母と娘がそれぞれ語るおそるべき「秘密」—2つの告白で事件は180度逆転し、やがて衝撃の結末へ。母性に狂わされたのは母か?娘か?この物語は、すべてを目撃する観客=【あなたの証言】で完成する。

監督:廣木隆一

原作 : 湊かなえ『母性』(新潮文庫刊)

出演:戸田恵梨香、永野芽郁、三浦誠己、中村ゆり、山下リオ、高畑淳子、大地真央

配給:ワーナー・ブラザース映画

©2022映画「母性」製作委員会

2022年11月23日(水・祝) 全国公開

公式サイト bosei-movie.jp