黒川博行による“疫病神シリーズ”の傑作小説「国境」が、『パッチギ!』など数々の名作を世に送り出してきた井筒和幸の手によって実写映画化決定。W主演に伊藤英明、染谷将太を迎え、撮影が開始された。
映画化もされた「後妻業」をはじめ、数多くの作品を送り出す、小説家・黒川博行の大ヒット作“疫病神”シリーズ。大阪のヤクザ・桑原と、建設コンサルタント・二宮がバディを組み、アウトロー2人が悪党を相手に暴れ回るこのシリーズはすでに7作品におよび、第5作「破門」は第151回直木賞を受賞。映像化作品も多数あり、エンタメ小説の最高峰として知られている。そのシリーズの中でも、あまりスケールから原作・黒川自身も映像化不可能と考えていた「国境」が今回、まさかの実写映画化。騙された金を取り返すため、桑原は二宮を連れて北朝鮮に密入国し、高飛びした詐欺師を追う。“国境破り”の先に、異国の地で待ち受けるものとは‥‥。命懸けのノワールアクションが始まる。
監督には『パッチギ!』『黄金を抱いて翔べ』など、様々な社会派エンターテインメント作品を作り続けている井筒和幸。前作『無頼』の撮影は2018年に行われており、実に8年ぶりにメガホンをとる。今回の企画を立ち上げたプロデューサー・紀伊宗之が、この“国境破り”というタブーに切り込み、予測不能で痛快な物語を描けるのは井筒監督しかいないとオファーし、作品が動き出した。

そして、大阪で任侠を貫く男・桑原保彦を演じるのは、伊藤英明。力強い役柄からシリアスな悪役まで幅広く演じる実力派であり、日曜劇場「リブート」での演技も記憶に新しい。アウトローでありながら、悪党を叩きのめすヒーロー性を体現する桑原には伊藤しかいない、と製作陣から熱烈なオファーがされた。
桑原と腐れ縁であり、嫌々ながらもバディを組む建設コンサルタント・二宮啓之には染谷将太。話題作への出演が絶えることがなく、数多くの演出家から愛される演技派であり、今年公開の主演映画『チルド』はベルリン国際映画祭に選出された。突進する桑原を冷ややかに見つめながらも、きちんと背中を支える二宮は染谷だからこそ成り立つ、と満場一致でのキャスティングとなった。
本作はは2月28日にクランクイン。4月まで、関西で大規模ロケを敢行する。伊藤と染谷は実に6作目の共演となり、あらゆる関係性を演じてきた名コンビだが、バディを演じるのは今回が初。2人はクランクイン前から、大阪弁の練習を重ね、見事なまでの完成度で現場に臨んだ。信頼し合う相手だからこそ、撮影初日から抜群のコンビネーションを見せる2人が演じる、ヤバすぎる“国境破り”バディに期待したい。
映画『国境』は絶賛撮影中。