Apr 14, 2022 news

巨匠に愛された北欧の夏を追体験する 映画『ベルイマン島にて』WEB限定予告映像が公開

A A
SHARE

第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され高評を得た、ミア・ハンセン=ラブ監督最新作『ベルイマン島にて』より北欧の旅気分を味わえるWEB限定の予告映像が公開された。

今回公開されたWEB限定の予告映像では、劇中でも印象的に使用されているイギリスの歌手ティナ・チャールズの1976年の大ヒット曲「I Love To Love (But My Baby Loves To Dance)」をバックに、本作の舞台であるフォーレ島の美しい風景が次々と映し出されていく。まるで、夏休暇の小旅行を追体験できるような内容となっている。

また、本映像では、各界著名人からの絶賛コメントも紹介している。コメントを寄せたのは、『燃えよ剣』(21)の原田眞人監督や、『少女邂逅』(18)の枝優花監督をはじめ、フリーアナウンサーの宇垣美里、スウェーデン出身の映画コメンテーターLiLiCo、北欧ジャーナリストの森百合子ら。

■コメント一覧(※五十音順・敬称略)

巨匠の息吹がそこここに残る
神秘的な島を舞台に描かれる夫婦の物語
少しずつ、けれど確実に生まれる温度差
劇中劇が現実と混じり合って
どんどんと足元がぐらつき始める
満ちる不穏な空気が、しかして美しい
ーー宇垣美里(フリーアナウンサー)

ひと夏の休暇のようなゆったりとした時間のなかで、ずっと喉の奥につかえて取れない何か苦いものを、柔らかくもどかしく描いている。
その苦みは消えず、夏の夜の匂いもそのままで、虚しさとそれでも何か得たような気になる、旅のあとのそれに近い映画だった。
ーー枝優花(映画監督・写真家)

映画の神が宿る島に聞こえるケルティック・ハープの調べと木々を駆け抜ける風のザワザワ、そして、ヴィッキー・クリープスの魂の声。
私のようにイングマールに魅せられた映画人のみならず、芸術を愛する人々の心を癒す映画愛の風景画が誕生した。
「ベルイマンの試写室」で彼に捧げる自作を見せるのが、私の夢になった。
ーー原田眞人(映画監督)

ため息の出そうな美しい自然を旅して巨匠の素顔を追いながらベルイマン作品へのモヤモヤを代弁してくれるフェミニズム的な作品でもある。それにつけてもベルイマン自邸と仕事場の美しさよ‥‥!
ーー森百合子(北欧ジャーナリスト)

ベルイマン監督に魅了された者は彼の空気感に似たものを生み出す。
理解するのではなく、全身で感じる時間。
スウェーデンの夏の香りが伝わって、あなたの全てを包んでくれています。
ーーLiLiCo(映画コメンテーター)

本作を観て感じる印象は各人それぞれ。”スウェーデンの夏の香り”を堪能できる映画であると同時に、ベルイマンに捧げられた”映画愛の風景画”でもあるのだろう。

巨匠・映画監督イングマール・ベルイマンが愛し、晩年を過ごした島・フォーレ島。そんな神秘的な島を舞台に繰り広げられる映画監督カップルのひと夏の物語、映画『ベルイマン島にて』。本作は4月22日(金)より全国公開。

作品情報
映画『ベルイマン島にて』

アメリカからスウェーデンのフォーレ島にやってきた映画監督カップルのクリスとトニー。創作活動にも互いの関係にも停滞感を抱いていた二人は、敬愛するベルイマンが数々の傑作を撮った北欧の島でひと夏暮らし、インスピレーションを得ようと考えた。やがて島の魔力がクリスに作用し、彼女は自身の初恋を投影した脚本を書き始めるのだが‥‥。

監督・脚本:ミア・ハンセン=ラブ

出演:ヴィッキー・クリープス、ティム・ロス、ミア・ワシコウスカ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー

配給:キノフィルムズ

© 2020 CG Cinéma ‒ Neue Bioskop Film ‒ Scope Pictures ‒ Plattform Produktion ‒ Arte France Cinéma

2022年4月22日(金)より シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

公式サイト bergman-island.jp