写真家ナン・ゴールディンの人生をたどる、映画『美と殺戮のすべて』。第79回ヴェネツィア国際映画祭の最高賞である金獅子賞を受賞し、第95回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされた本作の、日本版予告映像が公開された。
1970年代から80年代のドラッグカルチャー、ゲイサブカルチャー、ポストパンク/ニューウェーブシーンなど、当時過激とも言われた題材を撮影し、その才能を高く評価され一躍時代の寵児となった写真家ナン・ゴールディン。
本作は、2023年の、イギリスの現代美術雑誌ArtReviewが発表するアート界で最も影響力のある人物の1位に選出されるなど、今日に至るまで世界にインパクトを与え続けてきた彼女が歩んできた道のりをたどるドキュメンタリー。
2018年3月10日のその日、ゴールディンは多くの仲間たちと共にニューヨークのメトロポリタン美術館を訪れていた。目的の場所は、製薬会社を営む大富豪が多額の寄付をしたことでその名を冠された展示スペース「サックラー・ウィング」。到着した彼女たちは、ほどなくして「オキシコンチン」という鎮痛剤のラベルが貼られた薬品の容器を一斉に放りはじめる。
「オキシコンチン」とは、オピオイド鎮痛薬の一種であり、全米で50万人以上が死亡する原因になったとされる合法的な麻薬。彼女はなぜ、巨大な資本を相手に声を上げ戦うことを決意したのか。この度公開された予告映像では、その途方もない戦いの道のりの一端が収められている。
映画『美と殺戮のすべて』は、2024年3月29日(金)よりロードショー。
1970年代から80年代のドラッグカルチャー、ゲイサブカルチャー、ポストパンク/ニューウェーブシーンなど、当時過激とも言われた題材を撮影、その才能を高く評価され一躍時代の寵児となった写真家ナン・ゴールディン。彼女はなぜ、オピオイド危機と向き合い、巨大な資本を相手に声を上げ戦うことを決意したのか。大切な人たちとの出会いと別れ、アーティストである前に1人の人間としてゴールディンが歩んできた道のりが明かされるドキュメンタリー。
監督・製作:ローラ・ポイトラス
出演・写真&スライドショー・製作:ナン・ゴールディン
配給:クロックワークス
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2024年3月29日(金) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、グランドシネマサンシャイン池袋ほかロードショー
公式サイト klockworx-v.com/atbatb/