ウェス・アンダーソン監督最新作、映画『アステロイド・シティ』より、砂漠の街“アステロイド・シティ”のメイキング映像が公開された。
本作は『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞4部門を受賞し『犬ヶ島』でベルリン国際映画祭銀熊賞受賞、その独特な世界観で観客を魅了しつづける、ウェス・アンダーソン監督の最新作。原案はウェス監督と盟友ロマン・コッポラの共作、脚本はウェス監督が単独で務める。
キャストは、ウェス監督作品ではおなじみの、ジェイソン・シュワルツマン、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォーらに加え、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビー、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレルなど豪華俳優陣が共演する。
ウェス・アンダーソン監督といえば、CGを極力使用せず、実際にセットを建てて撮影するアナログな手法が特徴的。本作についても「ポスプロでいろいろいじることもしようと思えばできたけれど、あえてスペインのセットで撮影しています。これが役者におおいに影響を及ぼします。スカーレット(・ヨハンソン)が「まるで舞台劇みたいだった」と言っていたけれど、まさにそういう狙いなんです」とウェス監督は語る。
「いかにも、というような誇張された砂漠のセットを作りたかった」というウェス監督は、この度公開されたメイキング映像で、砂漠のセットを作るために広大な平地を探し求めてスペイン・チンチョンにたどり着いたことを明かす。岩のセットは、まずミニチュアを作って配置を調整するといった徹底した仕事ぶり。さらに映像では、1955年という時代を彷彿とさせる仕上がりの建物や、途切れた高速道路へのオンランプのようなセットへのこだわりなど“アステロイド・シティ”に込められた魅力をウェス監督が語る。もちろん、本メイキング映像には、1度もグリーンバックは登場しない。
また、“アステロイド・シティ”の誕生は、プロダクションデザインのアダム・ストックハウゼンの存在なしには語れない。『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞を授賞した彼は『ダージリン急行』『ムーンライズ・キングダム』など、ウェス監督作品の数々を手がけてきた。
“アステロイド・シティ”の建設でも辣腕を振るったアダムは、コロナ禍での作業となった本作での作業状況を「稀な状況だった」と語る。「私たちは、現場にいる人たちとつながりながら、遠隔で仕事をしていたんだ。その後、ごく少人数のスタッフが現場に出向いて確認したが、私自身は自分にこう言い聞かせていた。「きっとうまくいく。あらゆる状況が私にうまくいくと言っているぞ」とね。でもそれは、目の前にあるものに自信をもつことで起こる、ある種の魔法に頼っているだけなんだ。数字として証明できるものではないよ」。
そんな試行錯誤の上で完成したセットに、スタイリストの北村道子氏からは「ウェス・アンダーソンの脳内映像をアダム・ストックハウゼンが完璧にビジュアルで変換させた逸品である!」と熱い称賛の声が寄せられている。
映画『アステロイド・シティ』は、2023年9月1日(金)より全国公開。
時は1955年、アメリカ南西部に位置する 砂漠の街、アステロイド・シティ。隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所であるこの街に、科学賞の栄誉に輝いた5人の天才的な子供たちとその家族が招待される。子供たちに母親が亡くなったことを伝えられない父親、マリリン・モンローを彷彿とさせるグラマラスな映画スターのシングルマザー、それぞれが様々な想いを抱えつつ授賞式は幕を開けるが、祭典の真最中にまさかの宇宙人到来!?この予想もしなかった大事件により人々は大混乱!
監督・脚本: ウェス・アンダーソン
出演: ジェイソン・シュワルツマン、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、ジェフリー・ライト、ティルダ・スウィントン、ブライアン・クランストン、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、リーヴ・シュレイバー、ホープ・デイヴィス、スティーヴン・パーク、ルパート・フレンド、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレル、マット・ディロン、ホン・チャウ、ウィレム・デフォー、マーゴット・ロビー、トニー・レヴォロリ、ジェイク・ライアン、ジェフ・ゴールドブラム 他
配給:パルコ ユニバーサル映画
©2023 Pop. 87 Productions LLC & Focus Features LLC. All Rights Reserved
©2022 Pop. 87 Productions LLC
©2023 FOCUS FEATURES, LLC.
2023年9月1日(金) TOHOシネマズ シャンテ、渋谷 ホワイト シネクイントほか全国公開
公式サイト asteroidcity-movie.com