Jul 26, 2021 news

映画『アジアの天使』主演の池松壮亮が"ニューヨーク・アジアン映画祭"開催20周年記念のライジングスター・アジア賞を受賞!

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2021年8月6日~8月22日に開催される、第20回ニューヨーク・アジアン映画祭(20th New York Asian Film Festival)(※以下、NYAFF)にて、公式選定作品の【BEYOND BORDERS】(境界を越える映画)セクションで、映画『アジアの天使』(英題『The Asian Angel』)が異文化と向き合う物語を描いた作品と評価され、上映される。

本映画祭の開催に先駆けて、NYAFF開催20周年記念のライジングスター・アジア賞を映画『アジアの天使』主演の池松壮亮が受賞。そのほかには、韓国のバン・ミナ(『SNOWBALL』)、フィリピンのジャニン・グティエレス(『HERE AND THERE』)の3名の若手俳優が選出された。

NYAFFのエグゼクティブ・ディレクターであり、ニューヨーク・アジアン・フィルム・ファンデーションのプレジデントであるサミュエル・ジャミエ氏は、「キャリアは異なるが、3人とも一流の俳優だけが持つ集中力と献身的な姿勢を兼ね備えている。それぞれが、観客を映画に引きずり込む力を持ち、稀な資質である存在感を各作品にもたらしている。」と評価し、「細かな心の揺れ動きや感受性を、これほどまでに謙虚に正直に掘り下げた俳優がいただろうかと考えさせられる演技」と賞を贈る想いを語った。

本作『アジアの天使』は、『舟を編む』で日本アカデミー賞監督賞を最年少で受賞、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』でアジア・フィルム・アワード、最優秀監督賞を受賞し、その他にも『生きちゃった』『茜色に焼かれる』など数々の名作を発表し続けている石井裕也監督の最新作。石井監督が、あらためて初心に返り、これまでの経験値に頼らずにオール韓国ロケで挑んだ意欲作で、優しさと力強さが調和した人間ドラマであり、誰も見たことのない「アジアの家族映画」となっている。

妻を病気で亡くしたシングルファーザーの青木剛とひとり息子の学、そしてソウルでその日暮らしの生活を送る剛の兄、透。韓国でタレント活動をしているソルとその兄と妹。ソウルから江原道(カンウォンド)へと向かう列車で偶然巡り合った二つの家族は、言葉が通じ合わないにもかかわらず、不思議な旅を共にするという物語。

主人公の青木剛を演じる池松壮亮は『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『町田くんの世界』『ぼくたちの家族』など、石井監督作品には欠かせない顔。剛が身を寄せることになる韓国在住の兄には、石井監督演出のTVドラマ「おかしの家」で主演をつとめたオダギリジョー。元アイドルで売れない歌手のソル役には『金子文子と朴烈』のチェ・ヒソが扮している。

優しさとユーモアに満ちた映画『アジアの天使』は、現在テアトル新宿ほか全国にて公開中。

作品情報
『アジアの天使』メインビジュアルA
映画『アジアの天使』

8歳のひとり息子の学(佐藤凌)を持つ小説家の青木剛(池松壮亮)は、病気で妻を亡くし、疎遠になっていた兄(オダギリジョー)が住むソウルへ渡った。ほとんど韓国語も話せない中、自由奔放な兄の言うがまま怪しい化粧品の輸入販売を手伝う羽目に。元・人気アイドルのソル(チェ・ヒソ)は、自分の歌いたい歌を歌えずに悩んでいたが、亡くなった父母の代わりに、兄・ジョンウ(キム・ミンジェ)と喘息持ちの妹・ポム(キム・イェウン)を養うため、細々と芸能活動を続けていた。事業に失敗した青木と兄、学たちと、資本主義社会に弾かれたソルと兄、妹たち 。どん底に落ちた日本と韓国の2つの家族が共に運命を歩む時、ある“奇跡”を目の当たりにする・・・。

脚本・監督:石井裕也

出演:池松壮亮、チェ・ヒソ、オダギリジョー、キム・ミンジェ、キム・イェウン、佐藤凌 / 芹澤興人

配給・宣伝:クロックワークス

© 2021 The Asian Angel Film Partners

テアトル新宿ほか全国公開中

公式サイト asia-tenshi.jp/