2021年カンヌ国際映画祭、ある視点部門に正式出品されたヨアン・マンカ監督の長編デビュー作、映画『母へ捧げる僕たちのアリア』。本作の予告映像がこの度公開された。
主人公ヌールは昏睡状態の母を三人の兄と共に自宅介護する苦しい生活のなかオペラの魅力に目覚めるも、夢と生活苦に挟まれるの葛藤と、ひたむきな表情を捉えた素敵な予告映像となっている。
母が好きだからとオペラをかけつづけた主人公ヌールには、子役として活動していたマエル・ルーアン=ベランドゥがオーディションで選ばれた。ソプラノ歌手ドミニク・モアティによる指導のもと、劇中で歌声を開花させゆく過程が本作にさらなるリアリティを与える。長男アベルを演じるのは、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』で殺し屋・プリモを演じたダリ・ベンサーラ。ヌールをオペラの世界に連れ出すサラを演じたのは、ジュディット・シュムラ。『女の一生』など でセザール賞他にノミネートされた実力派女優だ。
「人知れぬ涙」にはじまり、パヴァロッティの「誰も寝てはならぬ」、カラスの 「カルメン」など、数々の名曲がドラマを各所で彩る中、厳しい現実をリアルに映しながらも、清々しさと希望を差し込ませた 感動作となっている。
映画『母へ捧げる僕たちのアリア』は6月24日(金)より全国公開。
南仏の海沿いの町の古ぼけた公営団地で、兄3人と暮らす 14歳のヌール。重篤で昏睡状態の母を兄弟4人で自宅介護する生活は苦しく、まだ中学生ながら夏休みは兄の仕事の手伝いと家事に追われる毎日だ。そんなヌールの欠かせない日課は、毎夕、母の部屋の前までスピーカーを引っ張っていき、母が大好きなオペラを聴かせてあげること。そんなある日、教育矯正の一環で校内清掃中だったヌールは、そこで歌の夏期レッスンをしていた講師サラに呼び止められ、歌うことに魅せられていくのだがーー。
監督・脚本:ヨアン・マンカ
出演:マエル・ルーアン=ブランドゥ、ジュディット・シュムラ、ダリ・ベンサーラ、ソフィアン・カーメ、モンセフ・ファルファー
配給:ハーク
©2021 – Single Man Productions – Ad Vitam – JM Films
2022年6月24日(金) 全国公開
公式サイト hark3.com/aria