2021年第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞したレオス・カラックス監督最新作、映画『アネット』が2022年4月1日(金)に日本公開されることが決定。あわせて、特報映像が公開された。
映像は、ヘンリーとアンの恋の物語から始まる。そして、やがて生まれる二人の子供・アネット。しかし甘い時間は束の間、彼らの<何か>に怯えている様子が捉えられている。日本でも根強い人気を誇り、原案も手がけたロン&ラッセル・メイル兄弟によるポップ・バンド、スパークスの音楽をバックに、人気スタンダップコメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)と、一流オペラ歌手のアン(マリオン・コティヤール)、そして二人のあいだに生まれたアネットの“暗然たるおとぎ話”の始まりを予感させる。
35年間で発表した長編作品は6本と寡作ながら、その卓越した演出力と圧倒的な美的センスによって、常に衝撃を与えつづけてきた映画監督レオス・カラックス。1984年、弱冠24歳でカンヌ映画祭に登場した『ボーイ・ミーツ・ガール』、“アンファン・テリブル”(恐るべき子ども)と、カラックスの名を世界中に知らしめた『汚れた血』、二度の撮影中断に見舞われながらもロングラン大ヒットを記録した『ポンヌフの恋人』、ハーマン・メルヴィルの小説を原作に映画化を挑んだ『ポーラX』、そして謎に満ちた迷宮的な内容が高く評価された『ホーリー・モーターズ』。その一作一作で、既存のジャンルを軽々と超える、新たな映画体験を生み出し、世界中に熱狂的なファンを獲得しているカラックスだが、本作は、『ホーリー・モーターズ』以来8年ぶりとなる最新作。スパークスがストーリー仕立てのスタジオアルバム「アネット」として構築していた物語が、カラックスとの出会いによって映画へと発展。劇中全編を歌で語り、全ての歌をライブ録音するという両者のこだわりと、そこにカラックスならではの映像美が相まって、唯一無二の作品が完成。また、カラックスが「父親になってからの映画」とその特別な想いを語る本作には、カラックス自身の人生が色濃く反映されていることも見所の一つとなっている。
映画『アネット』は2022年4月1日(金)よりユーロスペースほかにて全国公開。
人気スタンダップコメディアンのヘンリーと、一流オペラ歌手のアンの間に生まれたアネット。レオス・カラックス監督が贈るダーク・ファンタジー・ロックオペラ。
監督:レオス・カラックス
出演:アダム・ドライバー、マリオン・コティヤールほか
配給:ユーロスペース
© 2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma / UGC Images / DETAiLFILM / Eurospace / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Télévisions belge) / Piano
2022年4月1日(金) ユーロスペースほかにて全国公開
公式サイト annette-film.com